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広報戸田市 2021年10月号

保存版 来年の戸田橋花火大会を10倍楽しむために! 知って楽しむ紙上花火大会2021

半世紀以上にわたり市民に親しまれ、歴史を重ねてきた「戸田橋花火大会」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年、2021年と2年連続で中止となってしまいましたが、来年こそ、戸田のまちに大きな花火と笑顔を咲かせるために、今年は知って楽しむ「紙上花火大会」を開催します!

歴史を知る 1951年から始まった戸田橋花火大会

「戸田橋花火大会」は、1950年に板橋区と戸田町との間で境界変更が行われたのを記念し、1951年に初めて開催されました。当時複雑に入り組んでいた境界線を是正し、これからも末長くお付き合いをしていこうと、戸田町から板橋区へ花火大会の後援を依頼する形で始まりました。翌年の第2回からは、板橋区との同時開催ということで、荒川を挟んで対岸同士で花火を打ち上げるようになり、来年で69回目を迎えます。

戸田橋花火大会クイズ3連発!

Q 戸田橋花火大会は毎年8月に開催されていますが、1964年は9月の開催でした。その理由は?

A その年は10月に東京オリンピックが開催されたため、その前月祭として9月19日に開催されました。

Q 本大会では、迫力満点の打ち上げ花火を、ゆったり楽しめる有料観覧席も人気です。では、有料観覧席が設けられたのは何年の大会から?

A 2006年の第54回大会から。有料観覧席は、シングル席、ペア席、グループ席とさまざまな種類が用意されています。

Q 本大会には、市内だけでなく市外からも多くの人が訪れています。そのきっかけとなったできごとは?

A 1985年に埼京線が開通したことをきっかけに、交通の便が良くなり、市外からも多くの人が訪れるようになりました。

花火図鑑


  1. 最も伝統的な花火です。星(光や色彩、煙を出す部分の火薬)が尾を引きながら、丸く大きく開きます。
  2. 牡丹
    「菊」と似ていますが、星が尾を引かない牡丹は、菊と比べてあっさりとした印象です。

  3. 星が長く尾を引き、垂れ下がる様子はまるで柳のようです。
  4. スターマイン
    時間差で次々と打ち上げられて迫力満点。大会の目玉としてクライマックスに使われることが多いです。
  5. 蝶々(創造花火)
    物や動物などの形を表す花火で「かたもの」と呼ばれています。最近ではアニメのキャラクターなどが人気です。

  6. 1本の長いワイヤーに無数の細長い筒状の花火を吊り下げ、一斉に点火します。

見どころを知る 頭上で咲く大輪の花は圧巻!

「戸田橋花火大会」の特長は、打ち上げ場所と観覧場所との一体感が強く、まるで頭上で大輪の花が咲くかのように花火を鑑賞できること。荒川の河川敷や戸田ボートコースといったオープンスペースに恵まれていることで、尺玉(10号玉)を安全に打ち上げることができ、花火の迫力ある音を体の芯で感じることができます。対岸の「いたばし花火大会」と合わせて、約1時間半の間に打ち上がる約1万2,000発の花火を一度に楽しめることも魅力です。

市民に聞きました! 戸田橋花火大会の見どころや思い出

戸田橋花火大会は家族で毎年楽しみにしている1年の一大イベントです。打ち上げ場所が近いので、下から押し上げるような花火の衝撃を肌で感じることができます。 たてかずさん

1957年に戸田市に引っ越してきた時に初めて見た、水上花火が今でも印象に残っています。毎年家の前で花火を鑑賞していて、大きな尺玉が上がるのが楽しみです。 なかやまえいいちさん

花火豆知識

尺玉(10号玉:直径約30センチメートル)が開花した時の大きさは、直径320メートル。東京タワー333メートルとほぼ同じ大きさで、迫力満点です。

思いを知る 来年の戸田橋花火大会に向けて…

戸田橋花火大会 実行委員会 前副会長 現実行委員
戸田市水と緑の公社 理事長さかいさおさん

 戸田橋花火大会は、70年前の第1回大会から、戸田市観光協会が主催でやってきました。1999年からは市および実行委員会主催の花火大会として、毎年多くの方にご来場いただいています。

 主催者として一番こだわっているのは、「安全・安心」。このコロナ禍においては、皆さんの安全・安心を一番に考慮した結果、2年連続で中止となり残念な思いではありますが、こんな時期だからこそ、何かできることはないかと考えています。私自身の思いとして、イベントを全部自粛するのではなく、例えばオンラインで配信するなど、既存のやり方にとらわれず、知恵を出し合って今の生活様式に合った新しい花火大会のあり方を模索していければと思っています。

 でもやはり、花火の匂いや腹の底まで響く音など、オンラインでは伝わらない部分もたくさんあります。川に屋形船が浮かび、荒川の風を感じながら、真上に花火が上がって、川にその花火が反射して、という情景や感覚を全て含めて、戸田橋花火大会の魅力だと思っているので、来年こそは、生で感じる感動を届けたいという思いは強くあります。

 花火は一瞬の輝きの中に、人それぞれが感じるさまざまな思いがあると思います。もとは鎮魂のために上げたと言われていますが、花火を見ながら、希望や平和への願いなど、それぞれの思いを胸に皆が夜空を見上げている。この2年、我慢の多かった子どもたちをはじめ、地域の皆さんに、将来に向かって勇気と希望と生きる力を与える、そんな花火を戸田の空に打ち上げたいですね。


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