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めるまが76(2017年8月10日配信)

掲載日:2017年10月6日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み
(5)戸田市政策研究所からのお知らせ~時事通信社発行の「地方行政」に掲載されました~

(1)政策形成アドバイザーの徒然

ブランドランキングを上げても定住人口は増加しない?

前回は「観光客が増加すれば定住人口が増える」という通説が違っているという話をしました。今回も地方自治体の中で言われている間違いを言及します。それは「地域ブランドの順位が上がると定住人口が増える」という都市伝説です。議会の議事録を確認すると、少なくない議員が「ブランドランキングを上げて、定住人口を増やすべき」と質問しています。
某調査機関が発表しているブランドランキング上位30団体と、過去10年間の人口増減数を確認しました。その結果は30団体のうち定住人口が増加しているのは13団体となっています。この「13団体」という数字をどう考えるかは、読者により異なります。私は「ブランドランキング上位の自治体でも17団体も人口が減少している」と捉えます。
さらに13団体のうち7団体は、札幌市や新宿区など政令市や特別区になります。つまり、そもそも政令市や特別区は人口牽引力があるのです。そうなると実際の数字は「6団体」となります。この6団体は、鎌倉市や金沢市、軽井沢町など、長年かけてブランドをしっかり構築してきた地方自治体になります。皆さんの自治体は、鎌倉や金沢になれるでしょうか。
「定住人口を増やしたければブランドランキングをあげる」は正しくないことが理解できると思います。ちなみに戸田市のブランドランキングは低いですが、定住人口は増加しています。定住人口を増やしたければ、人口が増えている地方自治体の要素を抽出し、それを自分たちの自治体に移転することが大切です。ブランドに躍起になってはいけないでしょう。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

2017年度戸田市政策研究所研究テーマについて

今年度戸田市政策研究所では、次の3つのテーマについて研究活動に取り組んでいます。
1 地域コミュニティの世代間断絶をつなぐ、女性の地域開業の可能性(2年目/2年間)
2 戸田市におけるスポーツ・レクリエーションを軸とした〈交流型まちづくり〉に関する基礎研究(1年目/2年間)
3 住民主体のまちづくりに関する調査研究(1年目/2年間)
まず、1の研究は昨年度から2年間の研究として実施しています。戸田市では子育て期においては女性の地域活動への参加がある反面、子どもの手が離れると地域への参加率が急低下する傾向にあり、この状況から地域コミュニティが世代間で途切れている状態であることがわかっています。本年度は、アンケート調査やヒアリング調査を通じて女性の地域開業と新しい就業支援の可能性を探り、地域コミュニティの活性化へとつながる施策について研究していきます。
次に、2の研究は今年度から2年間かけて実施します。研究では、戸田市におけるレクリエーション関連資源(スポーツ・レジャー・文化・余暇活動に関するハード資源/ソフト資源)を、改めて交流促進の観点から捉え直していきます。その結果、関連資源を利活用していくことで交流型まちづくりへと発展することができないか、その可能性を総合的に研究していきます。
最後に、3の研究は今年度から2年間かけて実施します。前回のめるまがでも紹介しておりますが、本研究では、小さな市域の戸田市がひときわ一等星の如く光り輝くまちづくりを進めていくために、戸田市流の「おしゃれ」について研究していきます。
各テーマの取組状況については、今後「めるまが」の中でも紹介していく予定です。

(主任研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田のここに注目!

新宿東口アルタビジョンを活用したシティプロモーション~「保育士募集」「子育てしやすいまち戸田」PR動画を放映~

戸田市は、8月1日から、新宿東口に設置されているアルタビジョンを活用し、「保育士の募集」と「子育てしやすい戸田市」をPRする動画を放映しています。
市では、2016年4月にシティセールス戦略改訂版を策定し、重点プロジェクトの一つとして「ターゲットへの効果的な情報発信」を掲げ、シティセールスに取り組んでいます。そのメーンターゲットの一つとして「都内在住の子育て世帯」を対象としており、日本一有名な広告塔であるアルタビジョンを活用することは、その立地や集客力から戸田市の認知度の向上に大きな効果が期待できます。
また、新宿は若い世代が多く集まる地域であるため、待機児童解消に向け課題となっている「保育士の確保」においても、その効果が期待できます。
新宿から20分の距離に家族が笑顔になれる場所、子育て支援があることを少しでも多くの人に知ってもらいたいと考えております。皆さんも新宿にお立ち寄りの際は少しだけ足を止めてご覧ください。

掲示期間:8月1日~8月31日(8月14日は休映)、
10:00~24:00、1回45秒、毎時21分に放映
場所:アルタビジョン(東京都新宿区新宿3-24-3アルタ館壁面)

(You Tube)
https://youtu.be/2cbv2nm1Zoe

(政策秘書室 有吉 正憲)

(4)戸田ゼミの取り組み

第3回(7月11日)の報告

第3回は、公開講座として株式会社まちづクリエイティブ様(代表取締役:寺井元一氏)にご講演いただきました。社名からすでに感じるものがありますが、寺井氏の取り組んでいる事業はまさにクリエイティブそのものでした。
同社が手掛けているメーン事業の一つに、松戸駅前で行われているまちづくりプロジェクト「Mad City」があります。空家を主にクリエイター(ほぼ等しいアーティスト、芸術家など)に向けて転貸し、入居した人たちの個々の性質やスキルが集まることで相乗効果が生まれ、最終的には地域の産業・経済の発展につなげようというものです。一般受けしない「古く」「汚い」空家が、ゼロから何かを創造するクリエイターたちにとってはむしろ望ましい環境である、という視点が非常に素晴らしいと感じました。
同社は他にも「SAI-Kyo Dialogue Line」と銘打ち、戸田公園駅と与野本町駅を中心に埼京線沿線の魅力発信を進めています。あまり「魅力がある」というイメージのない埼京線が、まちづクリエイティブの皆さんの手によって今後どのように変化していくのか、市職員としても大変興味深いところです。皆さんもぜひ注目してみてください!

第4回(9月12日)の案内

第4回も、ゲストスピーカーによる公開講座を実施します。今回のテーマは、「シビックプライド」です。これまでのゼミから、単にデザインが洗練されているだけでは「おしゃれ」ではないということを学んできました。「おしゃれ」の要素には、共感や愛着といった内面的なものや人の集まりが必要となってきます。
そこで、今回は「市民の誇り、愛着」などの意味がある「シビックプライド」について外部有識者から講義をいただき、今後のヒントを得たいと考えております。

日時:9月12日(火曜)午後6時から
場所:市役所1階 東側休憩室

(政策秘書室 真下 健志)

(5)戸田市政策研究所からのお知らせ
~時事通信社発行の「地方行政」に掲載されました~戸田ゼミの取り組み

時事通信社(6月1日、8日)発行の「地方行政(第10726号・合併号、第10727号)」において、木曜連載「シティプロモーションの光と影」で戸田市の取組が掲載されました。同掲載内容については、原稿の掲載許可をいただき、市ホームページでも掲載しておりますので、ぜひご確認ください。

(市ホームページ)
http://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/111/hisyo-tihougyousei.html

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