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戸田市長 菅原 文仁(すがわら ふみひと)
明けましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、希望に輝く新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
昨年は、国内では20年ぶりとなる大阪・関西万博の開催や、史上初となる女性総理大臣の誕生など、日本の未来に対し、強い期待を感じられる出来事が多くある一年となりました。一方で、「団塊の世代」が後期高齢者となる「2025年問題」に加え、県内で発生した下水道施設の老朽化による陥没事故など、これまで潜在的であった課題が次々と表面化した年でもありました。
このような中、本市でも昨年の7月に蕨戸田衛生センターで大規模火災が発生し、一時的にごみの収集ができなくなりましたが、周辺自治体などのご協力のもと、速やかにごみの収集を再開できました。ごみの焼却施設については現在復旧作業を進めており、3月の再稼働を予定しています。
この一連の出来事を通じて、市民の皆様の生活に直結する行政サービスを維持することがいかに重要であるかを改めて実感しました。
市では、市民生活に向き合いながら、皆様からの声に応える政策を進めています。一例を挙げるならば、県南初となる恒久的な「中学校給食費の無償化」や、市民の住まいを犯罪から守る「戸田市住まいの防犯対策補助事業」の実施、荒川氾濫時に広域避難をためらわないための「災害時自主的広域避難支援補助金(逃げサポ補助金)」の創設など、日々急激に変化する社会状況へ柔軟に対応した施策を行ってまいりました。また、新たに「戸田市文化芸術推進条例」を制定し、心豊かな市民生活と魅力ある地域社会の実現に向けて、第一歩を踏み出しました。
本年は、県内24番目の市として1966年に発足した戸田市が、市制施行60周年を迎えます。「60年」は人に例えると「還暦」であり、新たに生まれ変わる節目でもあります。これからの1年間、記念式典をはじめとする数々の事業やイベントを企画いたしますが、60周年を戸田市の歴史の新たなスタートと捉え、市民の皆様と共に着実に歩みを刻んでまいります。
今年は午年です。午は「前進と躍動」を意味し、力強く駆け抜ける馬のごとく、行動力とスピードをもって未来へ勢いよく駆け上がる年とされています。
皆様にとりまして、今年が力強く前進し、輝かしい成果へとつながる一年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。
戸田市議会議長 浅生 和英(あそう かずひで)
明けましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
さて、昨年は大阪では55年ぶり、日本では「愛・地球博」に続き20年ぶりの万博となる「大阪・関西万博」が開催され、国内外から多くの方が訪れました。世界の文化はもとより、カーボンニュートラル、デジタル技術、次世代モビリティなどの最先端テクノロジーが集結し、私たちに未来社会に向けた新たな気付きと希望を与えてくれました。
万博の一つの目的は「英知の結集」であり、世界の知恵と技術を持ち寄り、未来の新しい価値を生み出すことにあります。そして、万博によって創出された新しい技術や商品は、人類の生活をさらに便利にしていきます。この精神は、私たち地方議会にも重なるものがあると感じています。
本市議会は、昨年2月に市民の信託を受け、新たな体制でスタートしました。この間も、これまで長年にわたり取り組んできた議会改革をさらに推し進めるべく、「議会の在り方」そのものをテーマに、議員一丸となって議論を尽くしてまいりました。
議会の会期や予算決算の委員会審査手法の検討、議員間の討議の促進、国への意見書提出手順の見直しなど、議会基本条例の理念に基づき、さまざまな案件について議員同士が自由闊達(かったつ)な議論を行っています。引き続き、さまざまな角度から積極的かつ自由な発想で議論し、改革を実現してまいります。
そして、課題が複雑化する現代において、互いの意見を尊重し、多様な視点と知恵を結集しながら、よりよい解決策を導いてまいります。その積み重ねこそが、二元代表制の一翼を担う議会のあるべき姿であると考えております。議会といたしましては、改めて、その役割を認識するとともに、こうした目標に向かって、今年の干支である馬のように「疾風迅雷(しっぷうじんらい)」のごとく、さらにまい進してまいります。
本年10月に、本市は市制施行60周年の節目を迎えます。本年も、市民の皆様の幸せを第一に考え、そしてこれまで歩んでまいりました本市の伝統と歴史を未来へとつなぎ、市民が安心して暮らせる持続可能なまちの実現を目指して、議員一同、不断の努力を重ねてまいります。
結びに、皆様にとって、輝かしく希望と笑顔に満ちた一年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。
