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市長が全力で市内を取材し、紹介するコーナーです。取材先で皆さんの声を聴き、キラリと輝く戸田の宝を発掘します。
動画版も公開中!
第53回 通所介護サービスGooDay
主体性を引き出すデイサービス
地域密着型の通所介護サービス「GooDay」を訪れました。ここでは、介護度を改善し、在宅で過ごす時間を長くできるように、さまざまなユニークな取り組みを導入しています。利用者の意思を尊重し、「自己選択・自己決定」をテーマに、1日のスケジュールはなるべく自分で決めてもらいます。自力で決めにくい人にはスタッフが一緒になって考え、利用者が自分らしく過ごせるようサポートしています。「家にいるよりここに来た方が楽しい」と好評だそうです。
代表取締役でケアマネジャーの小野 ひとみさんは元看護師で、家族の協力さえあれば、いつでも家で看取れる環境を整えることが夢でした。それを現実にすべく、GooDayを開設したそうです。「在宅の限界ギリギリまで家で過ごせるように、利用者と家族を支えたいという気持ちで日々、仕事をしています」と語ります。
独自通貨で小さな「社会」生み出す
特徴的な取り組みが、施設内のみで通用する通貨を導入し、利用者が小さな「社会」を体感できることです。取締役の小坂 優輔さんは「オリジナルの施設内通貨『亀』を一人ひとりが持って、財布と通帳で残高を管理しています。お仕事をしたり、リハビリの運動をしたりすることで稼いでもらい、毎月15日にお給料という形で通帳に入金します」と説明します。
稼いだ亀は、飲み物やお菓子の購入費や、麻雀の参加費などに使うことができます。利用者の間で「今日はたくさん稼いだから、おごってあげる」といった会話もあり、コミュニケーションのツールになっています。お金が介在する社会のあり方を、施設内で再現しているのです。
取材こぼれ話
洗濯物干しを体験しました。五十亀を獲得し、お菓子を購入。働いて稼いだお金だけに、おいしさもひとしおでした。一緒に作業した方によると、「カラオケが一番楽しい」とのこと。取材後のカラオケタイムは、大いに盛り上がったようです。
取材を終えて市長は
市では「100年健康プロジェクト」を掲げ、健康寿命を延ばす支援を進めています。このプロジェクトと通じ合うユニークな取り組みをしているGooDayでは、幅広い年齢層の利用者が思い思いの活動をしていました。「亀」という施設内通貨も使って、皆さんが生き生き過ごしていることは勉強になりました。市民の皆さんが年齢を重ねても健康で過ごせるよう、これからもGooDayに活動していってほしいと思います。
蕨介護サービス有限会社 通所介護サービスGooDay
笹目5-2-15
地域密着型の通所介護施設で、2013年に開設。市民を対象に機能訓練や日常生活支援などを行う。「自分が必要とされていると感じ、限界をつくらずやりたいことに挑戦できる通所介護事業所を創出する」をテーマに掲げる。
取材先募集中!
市長が市内の企業や事業所など、皆さんのところへ取材に行きます。申し込みは市長公室 電話番号 048-441-1800(内線423)まで。
