浸水被害軽減のため新曽地区で調整池(ちょうせいいけ)の工事を進めています
近年頻発する集中豪雨や大型の台風により、市内でも浸水被害が度々発生しています。その被害を軽減するため、新曽第一土地区画整理事業区域内では地下式調整池の整備を進めています。今回は、2026年12月に完成予定の「2号調整池」の工事の概要や効果、進捗状況を紹介します。
調整池とは?
雨水を一時貯められる施設です。集中豪雨などの大雨が発生した際、調整池に貯水することで、下流水路の水位上昇を抑制して、浸水のリスクを低減します。貯水した雨水は大型ポンプで吸い上げ、後日下流へ放流します。
2号調整池
長さ:37.5メートル、幅:30.6メートル、内空:4.5メートル
- 雨水を側溝へ排水する
- 調整池へ雨水を流す
- 雨が落ち着くまで、調整池で貯水する
- 貯留した雨水を大型ポンプで吸い上げ、下流へ放流する
効果
2号調整池の完成に伴い、25メートルプール約12個分に相当する、4,265立方メートルの雨水を一時的に貯留でき、浸水対策能力が上がります!
どこにつくっているの?
2024年10月から、新曽第一土地区画整理事業区域内の地下に2号調整池を建設しています。
この区域内では全体で32,000立方メートルを貯留することを目指しています。
- 将来、全ての調整池が機能することで、高い治水機能を発揮することが期待できます!
- 区域内では、すでに稼働している調整池が3カ所あり、2号調整池が完成すると、4カ所合計で約25,000立方メートルを貯留することができます。
工事の特徴
2025年10月時点で、2号調整池の83パーセントの整備が進んでいます
「プレキャスト工法」という、工場でつくられた製品を現地で組み立てる工法を取り入れました。従来の「コンクリート打設」と比較し、周辺環境に対する負荷を軽減できます。また、施工期間を短縮でき、コスト低減にもつながっています。
- 工場でつくられた品質のよい部材が連なってできています。
- 部材と部材をしっかりとつなぎ合わせることで、強固な施設になります!
今後の予定
将来、2号調整池の上には、公園を整備する予定です。
また、新曽第一土地区画整理事業区域内の調整池(未着手分)は順次整備を進めていきます。
