【戸田市民大学】青山学院大学・戸田市連携講座を開催しました!
今年度の青山学院大学・戸田市連携講座は、テーマを「芸術の楽しみ方」とし、西洋美術や歌舞伎など、様々な芸術の楽しみ方を学びました。また、会場での開催に加え、オンデマンド配信(当日撮影した講義の様子を、後日市公式ユーチューブで期間限定・申込者限定で公開)も行いました。
第1回「虚構の風景を逍遥する 古代ローマの風景画とテオリア(観想)」
日時:2022年5月14日(土曜)午後2時から午後3時30分まで
講師:文学部比較芸術学科・教授・水野 千依 氏
ギリシアの神話上の庭園や風景、プラトンのアカデメイアやアポロンの聖地テンペの渓谷、アマルテアの洞窟などを想像により創出し、逍遥しながら虚構の神話世界を観想するという古代ローマの芸術享受のあり方をご紹介いただきました。
第2回「歌舞伎の楽しみ方」
日時:2022年5月21日(土曜)午後2時から午後3時30分まで
講師:文学部比較芸術学科・教授・佐藤 かつら 氏
江戸時代の芝居好きたちがどのように歌舞伎を楽しんでいたのか、現代の劇場とは異なるその享受の仕方や、劇場外での贔屓(ひいき)の活動をご紹介いただき、現代の我々にとっての歌舞伎の楽しみ方やその魅力についても考えました。
第3回「カメラと演技 ルノワール、ブレッソンから濱口へ」
日時:2022年5月28日(土曜)午後2時から午後3時30分まで
講師:文学部比較芸術学科・教授・三浦 哲哉 氏
米アカデミー賞などの映画祭を席巻した邦画「ドライブ・マイ・カー」。監督・濱口竜介の特殊な俳優演出術はどこに由来するのか、フランス映画の巨匠、ジャン・ルノワールとロベール・ブレッソンにそのルーツを探りました。
第4回「時間を描く 近代美術の実験」
日時:2022年6月4日(土曜)午後2時から午後3時30分まで
講師:文学部比較芸術学科・准教授・池野 絢子 氏
音楽や演劇のような「時間芸術」に対して、絵画はしばしば「空間芸術」とされますが、20世紀の芸術家たちは写真や映画といった新しいテクノロジーに刺激を受けながら、絵画表現に時間を取り込もうとしました。その描き方について、キュビスムと未来派を例にお話いただきました。
講座の感想
幅広い世代の方にお申込みいただき、「芸術鑑賞は敷居が高いと思っていたが、講義を聞いて興味を持った」、「実際に観に行ってみたい」など多くの感想が寄せられました。また、受講者からの様々な質問やおすすめの作品についてもお答えいただき、大変充実した講座となりました。