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市内公園緑地におけるグリーンインフラの取り組み

掲載日:2022年8月3日更新

グリーンインフラとは

近頃、グリーンインフラという言葉を耳にしませんか?
グリーンインフラとは、「グリーンインフラストラクチャー」の略称で、自然環境が有する多様な機能を活用し、社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進めることとされています。

市内公園・緑地におけるグリーンインフラの事例をご紹介します。

戸田市を代表するグリーンインフラの紹介(荒川第一調節池)

グリーンインフラの意味を知ると、戸田市の代表的なグリーンインフラは何だろうと考えが巡ると思います。答えは、市域の北西に位置し、国が所管する荒川第一調節池です。国土交通省荒川上流河川事務所が中心となって整備し、現在も維持管理を行っています。

荒川第一調節池は、その調節池内に「彩湖」と「彩湖・道満グリーンパーク」を有しており、平時は緑あふれる公園を中心にスポーツ・バーベキュー等の余暇活動・憩いの場として、また水不足の時には彩湖の水を水道水に利用される他、洪水時は荒川の水を調節池内に引き込んで下流域の氾濫を抑えるなど、利水・治水において最も多様な機能を持つグリーンインフラであることをご理解いただけると幸いです。

彩湖・道満グリーンパーク全景
彩湖・道満グリーンパーク全景の写真

中心広場でのピクニック・バーベキューの様子
中心広場でのピクニック・BBQの様子の写真

荒川第一調節池の働きの写真

近年、この洪水調節機能が働いたのは2019年(令和元年)10月の台風19号の時であり、彩湖・道満グリーンパークの全域が冠水するほどの洪水を調節池に引き込んだことで、下流域の氾濫を抑え、流域の方々の生命・財産等が守られました。また、早期の公園復旧により公園利用者に憩いの場の提供が図られ、市民等が平静を取り戻せたことを鑑みますと、持続可能な国土づくりや地域づくりには、日頃からハード・ソフト両面から取り組んでいくことが大変重要であると言えます。

今後、市内の公園・緑地においても、自然や緑の働きを活かした取り組み(グリーンインフラ整備)を進めるなど、賑わいの創出や様々な環境負荷の低減等を図ることで、持続可能な国土づくりや 地域づくりにつなげてまいります。

引用リンク

荒川読本(荒川上流河川事務所)

「荒川の概要」首都圏と荒川(荒川上流河川事務所)

彩湖(第一調節池)の役割(彩湖自然学習センター)

彩湖・道満グリーンパーク(市ホームページ)
彩湖・道満グリーンパーク(指定管理者公益財団法人戸田市水と緑の公社ホームページ)

台風19号記者発表資料(荒川上流河川事務所)

戸田市環境基本計画2021

芝生広場を活用した雨水流出抑制対策(グリーンインフラ)への取組

環境空間戸田1緑地・緑道全景
環境空間戸田1緑地緑道全景の画像

環境空間戸田1緑地・緑道は、芝生広場が大きな特徴であり、芝生が一面に広がっていることにより、夏場の暑さの軽減や、騒音の軽減、飛砂の防止などの効果を得ることができます。

また、芝生広場の地下には、貯留浸透による雨水流出抑制と蒸散により水分を芝生に届ける自然の働きを活かしたグリーンインフラが下図及び写真のように施されています。

芝生広場下の雨水貯留浸透基盤イメージ
芝生広場下の雨水貯留浸透基盤イメージの写真

環境空間戸田1緑地・緑道(白い滑り台は土留めを兼ねている)
環境空間戸田1緑地・緑道芝生広場の写真

環境空間戸田1緑地・緑道(面積0.202ha)では、雨水流出抑制対策量の目標値として、600立方メートル/haを基準に、121立方メートルの貯留量を設定しました。対策量を処理するため、別図の排水設備計画図に示す青枠斜線内に貯留浸透層(砕石層厚20cm)を設置いたしました。併せて、敷地の高低差を活かし、自然流下する雨水を効率的に集水するため、築山を配置して雨水を集水桝に誘導する他、高さが低い位置に敷設したU字側溝で受けた雨水を敷地内の貯留浸透層に送り込む排水設備を整えました。

雨水流出浸透基盤材敷き均し状況
雨水流出浸透基盤材敷き均し状況の写真

芝生の育成には、日当たりと水やりが必須ですが、環境空間戸田1緑地・緑道では、芝生下の砕石貯留層に蓄えられた水が蒸散することで、芝生に水分を届ける自然の働きを活用して、育成することができています。

今後、公園・緑地に自然や緑の働きを活かした取り組み(グリーンインフラ整備)を進めることで、ヒートアイランド現象の低減や冷気の取り込み、大気の質の向上等の生活環境に潤いをもたらす 働きと、河川・下水道への雨水流出を抑制する働きを引き出し、気候変動に伴う環境負荷を低減していきます。

新たな日除け対策(熱中症対策)への取組

2022年度から、一部の公園に設けられているちびっ子プールの日除けに、そよ風に揺らぐ、自然な日陰を作る日除け資材を使用しています。

ちびっ子プール日よけ全体像の写真 ちびっ子プール日よけ寄りの写真 ちびっ子プール日よけネットの構造の写真

垂れ下がったポリエチレン製の遮光ネットで日陰を作ります。遮光ネットの間隔を狭くすることで遮光率を上げることが出来ます。天井が抜けているので、風通しも良いことから、熱中症対策にも活用出来ると考えています。但し、夏の正午には影がなくなるので、その時間はもっと 過ごしやすいところに移動しましょう。

また、材料も軽く、耐候性も良いことから長期使用が可能であり、従来型の骨組みを覆うシートより経済性も高くなっています。

2022年度時点では、ちびっ子プール全35か所中19か所に設置しています。
設置個所の一例
下戸田地区:喜沢2丁目児童遊園地、上戸田地区:後谷児童遊園地、新曽地区:新曽南1丁目児童遊園地、笹目地区:谷口公園、美女木地区:重瀬公園​
(注釈)年度により開場の状況が異なります。詳しくは町会へお問い合わせください。

今後、夏場の日射しを和らげる有効な資材として、公園の樹木とも絡めて用途の幅を広げ、日射しの厳しい日でも足を運びやすくなる憩いの場になるように研究を進めていきます。

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