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熱中症関連データ

掲載日:2024年4月5日更新

熱中症に関するデータ

暑い時期になると、熱中症に関するニュースが多く報道されるようになります。地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象などの影響により、熱中症による死亡数が近年増加傾向にあるなど、熱中症予防対策が夏場の重要な課題となっています。

戸田市気候変動適応センターでは、市内の搬送状況や暑さ指数(WBGT)などのデータから見えた、市内における熱中症の現況報告を行っています。​

熱中症の発生時期について

熱中症の発生時期や搬送者の数には、年ごとにばらつきがあります。ここでは2018年から2022年までの月ごとの熱中症による搬送者数のグラフを掲載します。

下のグラフを見ると、熱中症による搬送者が確認された時期は、年ごとに異なりますが、搬送者が多い時期については、概ね7月から8月となっています。​

月別搬送者数の推移

搬送者数と暑さ指数(WBGT)

熱中症による搬送者数が多い、7月と8月について、2018年から2022年までの暑さ指数(WBGT)のグラフを掲載します。

下のグラフを見ると、暑さ指数(WBGT)が高い年ほど、熱中症による搬送者が増えていることが分かります。特に2018年の7月は、8月の平均的な暑さ指数(2018年から2022年まで)よりも高い数値を記録しており、過去4年間の中で最も多い70名が熱中症により搬送されています。

このように、暑さ指数(WBGT)が高いほど熱中症になりやすいため、注意が必要です。​

 7月の暑さ指数の推移8月の暑さ指数の推移

熱中症の発生場所について​

熱中症というと、暑い日に屋外で運動中になるイメージを持たれているかもしれませんが、その実態がイメージどおりとは限りません。ここでは、2018年から2022年にかけて、熱中症で救急搬送された際の場所(発生場所)の構成比や屋内・屋外の割合に関するグラフを掲載します。

「発生場所と構成比」のグラフを見ると、発生場所では、住居が130人と最も多く、全体の27.9パーセントを占めています。次いで、仕事場1(道路工事現場、工場、作業所等)が95人で20.4パーセント、歩道などの道路が92人で19.7パーセント、競技場や駅ホームなどの公衆(屋外)が84人で18.0パーセントとなっています。

また、「熱中症搬送者の屋内外の割合」のグラフを見ると、屋内と屋外で搬送者の数にほとんど差がないことが分かります。

熱中症は、屋内や屋外に関係なく、暑ければどこでも発症する可能性があります。また、住居での発生が最も多いため、自宅にいるときも油断せず、扇風機やエアコンを使用して、室温を適度に下げ、涼しい環境で過ごしてください。

 発生場所の構成比熱中症搬送者の屋内外の割合

発生場所と年齢の状況​

屋内や屋外での熱中症へのなりやすさについて、年齢による差の有無を確認するため、2018年から2022年における熱中症搬送者の屋内・屋外別の年齢構成比のグラフを掲載します。

「年齢別熱中症搬送者の構成比(屋外)」のグラフを見ると、構成比に関して搬送者の年齢による大きな差はありませんでした。このため、屋外では年齢に関係なく、暑ければ誰でも熱中症になる可能性があります。

それに対し、「年齢別熱中症搬送者の構成比(屋内)」のグラフを見ると、80歳以上の搬送者数と構成比がおよそ2倍に増えていることが分かります。75歳以上の後期高齢者は発汗能や口渇感等、体温調節機能が低下しているため、熱中症に対して特に注意が必要です。
熱中症予防のため、冷房や扇風機で部屋を適度に涼しくして過ごしてください。

(注釈)エアコンを利用する際には、コロナウイルス対策として定期的に窓を開け、外気を取り入れるなど、換気をお願いします。

 年齢別熱中症搬送者の構成比(屋外) 年齢別熱中症搬送者の構成比(屋内)

屋外の暑さが厳しいときは

屋外の暑さが厳しい時には、戸田市も実施している、「まちのクールオアシス」を活用してください。
戸田市クールオアシス(福祉保健センター)
埼玉県クールオアシス

室内での熱中症の対策と節電

「発生場所と構成比」のグラフからも分かるように、熱中症の約3割は住居内で発生しています。室内での熱中症を予防するには、エアコンなどの冷房器具で室温を適切に保つことが重要になってきます。

一方で、電力供給のひっ迫や電気料金の値上がりなど、節電も求められており、節電を意識するあまり、無理にエアコンの使用を控えたり、設定温度を高くすると、熱中症になる恐れもあります。

そこで、熱中症を予防しつつ、節電しながらエアコンを効果的に使う方法をまとめてみました。

温度や湿度に注意しましょう
  • エアコン使用により適切な室温にしましょう
    室温が28度を超えると湿度によって、暑さ指数(WBGT)が「警戒」(25度以上28度未満)の指標に入る可能性があります。また、室温が30度を超えると暑さ指数(WBGT)が28度を超え、熱中症になるリスクが急激に高まります。エアコンを適切に使用し、熱中症を防ぎましょう。
  • 気温が低くても、湿度に注意が必要です
    湿度が高いと気温以上に暑く感じます。これは湿度が高いと汗が蒸発せず、体温が下がりにくくなるからです。室温が28度でも湿度が65パーセントを超えると暑さ指数(WBGT)が「注意」(25度未満)から「警戒」(25度以上28度未満)の指標に入る可能性があります。
    湿度が高い日は、扇風機やサーキュレーターで風通しを良くしたり、エアコンの「除湿」機能を活用してください。

 (注釈)暑さ指数(WBGT)とは、体と外気との熱のやりとり(熱収支)に与える影響の大きい、「気温」、「湿度」、「日射・放射」、「風」の要素をもとに算出された指標のことです。気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。

エアコンを使う部屋に工夫をしましょう
  • 家の中で、エアコンを使う部屋を決めましょう​
    居間やリビングなどエアコンを使う部屋を家の中で一つ決めて、そこに家族が集まりましょう。
    部屋ごとにエアコンを使うよりずっと節電になります。​

  • 窓には日差しを遮る工夫をしましょう
    窓から日射が差し込むとエアコンを使用していても部屋の温度が上がってしまいます。
    窓の外に植物で作った「緑のカーテン」や「すだれ」、「よしず」を設置すると効果的です。
    特に「緑のカーテン」には葉の蒸散による冷却効果も期待できます。
    グリーンカーテンについて

扇風機などで冷房効率を上げましょう

扇風機やサーキュレーターで冷気を部屋全体に行き渡らせ、循環させると冷房効率が上がり、節電につながります。
また、エアコンの冷気が体に直接当たることも防げるため、エアコンの冷気が苦手な方にもオススメです。

熱中症と暑さ指数(WBGT)の関係​

暑さ指数とは

暑さ指数とは、熱中症を予防することを目的とした指標で、(1)湿度、(2)日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、(3)気温の3つを取り入れたものです。

熱中症警戒アラートとは

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。暑さ指数の値が33以上と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として発表されます。

2020年7月に関東甲信地方で試行し、2021年4月下旬から全国を対象に運用されています。

熱中症と暑さ指数(WBGT)

戸田市では、熱中症と暑さ指数(WBGT)の関係性について、2018年から2022年までのデータから見えた市内の現況をホームページの下記リンク先で公表しています。

また、埼玉県気候変動適応センターでは、埼玉県内の暑さ指数の情報提供を下記のリンク先で公表しています。

熱中症対策

いつでもどこでもだれでも熱中症にかかる危険性がありますが、正しい予防方法や対策を取ることで、防ぐことができます。熱中症対策をして、暑い夏を健康に乗り切りましょう。
熱中症を予防しよう(福祉保健センター)

夏本番!予防が肝心!熱中症(消防署)

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