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暑さ指数(WBGT)と熱中症について

掲載日:2023年8月18日更新

暑さ指数(WBGT)が高くなると、熱中症による搬送者数や症状が重い方の数が増加していきます。

ここでは、2018年から2022年までの5年間における、暑さ指数(WBGT)と市内の熱中症搬送者に関する現況を報告します。

暑さ指数とは

暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、人間の熱バランスに影響の大きい、(1)気温、(2)湿度、(3)輻射熱(注釈1)の、3つを取り入れた温度の指標です。(注釈2)

  • (注釈1)輻射熱とは、日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高い物からはたくさん出ます。
  • (注釈2)正確には、これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します。

暑さ指数の有効性

暑さ指数は、単純に気温だけでなく、湿度や日差しの違いも考慮して算出されています。また、熱中症による死亡数や救急患者搬送数との相関関係も日最高気温よりも高くなっています。
実際、最高気温が同じまたは低かった場合でも、湿度が高いと暑さ指数が高くなり、熱中症による搬送者が増加します。
このため、熱中症予防の指針では、暑さ指数(WBGT)が用いられています。

日常生活に関する指針

日常生活における熱中症予防のため、暑さ指数(WBGT)を基に下表の指針が設けられています。

暑さ指数(WBGT)が28度(厳重警戒)を超えると熱中症になる可能性が著しく高くなるため、警戒が必要です。

日常生活における熱中症予防指針
温度基準(WBGT) 注意すべき
生活活動の目安
注意事項
危険
(31度以上)
すべての生活活動でおこる危険性 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒
(28度以上31度未満)
すべての生活活動でおこる危険性 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒
(25度以上28度未満)
中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意
(25度未満)
強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

(注釈)日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.3.1より引用

8月における暑さ指数(WBGT)の推移

「暑さ指数(WBGT)の推移(7月~9月)」のグラフからも分かるように、8月は他の月と比べ、1日の暑さ指数(WBGT)が高く、28度(厳重警戒)を超える時間も長いため、熱中症への注意が必要です。

また、日中だけでなく、夜間も暑さ指数(WBGT)が高く、25度未満(注意)を下回る時間が少ないため、就寝する際は冷房などで部屋を涼しく保ち、熱中症予防を心がけてください。

暑さ指数の推移
(注釈)各月の暑さ指数(WBGT)は、2018年から2022年の平均値から算出しています。

暑さ指数(WBGT)と熱中症について

暑さ指数(WBGT)と時間別搬送者数

「熱中症による時間別搬送者数(8月)」のグラフを見ると、熱中症による搬送者数は、最も暑い13時から15時の時間帯よりも、徐々に暑くなっていく10時から12時や、涼しくなり始める16時などの方が多くなっていることが分かります。
最も暑い時間帯を避けて行動したとしても、8月は常に暑さ指数が高いため、熱中症予防を常に心がけてください。

熱中症による時間別搬送者数8月
​(注釈)熱中症による搬送者数は、2018年から2022年の累積値です。

暑さ指数(WBGT)と搬送者の症状構成

「暑さ指数(WBGT)別の症状構成(屋外)」を見ると、暑さ指数(WBGT)が危険(31度以上)になると中等症の状況で搬送された方が、他の温度指標と比べて3倍以上増加しています。

暑さ指数が高いときに屋外で活動すると、体温上昇や脱水の程度が大きく、熱中症が発症しやすい状況にあります。このようなときは、外での運動を控え、頻繁な休憩や水分・塩分補給を行いましょう。また、移動時には、なるべく日陰を選んで歩いたり、日傘を使うなど、少しでも熱中症になるリスクを下げるようにしてください。

暑い夏は木陰で過ごそう

暑さ指数別の症状構成屋外
(注釈)2018年から2022年までの累積値です。

暑さ指数(WBGT)と搬送者の年齢構成

「暑さ指数(WBGT)別の年齢構成(屋外)」を見ると、暑さ指数(WBGT)が危険(31度以上)のときに搬送された方が最も多く、他の温度指標と比べて2倍以上搬送されていました。

また、年齢構成も年齢ごとの差がほとんどなく、危険(31度以上)の場合は、年齢に関係なく、熱中症に注意する必要があります。

暑さ指数別の年齢構成屋外
(注釈)2018年から2022年までの累積値です。

まとめ

熱中症は年齢に関係なく、誰でも発症してしまいます。特に暑さ指数(WBGT)が危険(31度以上)になると、搬送者数が急激に増加し、症状も中等症以上の方が急激に増えています。

夏場外出する際は、気温だけでなく、暑さ指数(WBGT)にも注意し、休憩や水分・塩分を補給しながら、無理をしないように行動しましょう。

また、国の気候変動適応センターでは、暑さ指数(WBGT)や気候変動適応に関する情報などを、スマホで確認できるアプリを提供しているため、ご活用ください。

みんなの適応A-PLAT+(エー・プラット・プラス)

暑さ指数(WBGT)の測定

戸田市気候変動適応センターでは、熱中症と関わりのある暑さ指数(WBGT)について、「熱中症警戒アラート」が発表されているときなどの暑い日に、日向と日陰における暑さ指数(WBGT)の違いを測定しています。

・後谷公園付近での暑さ指数測定(気候変動適応センターのホームページ内に掲載

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