2050年ゼロカーボンシティとだの実現に向けて
2024年(令和6年)3月27日にゼロカーボンシティを表明しました。
近年、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により地球温暖化が進行し、世界では地球温暖化に起因する気候変動により、集中豪雨や台風などの自然災害が頻発・激甚化しており、生活環境を脅かしています。
2018年に公表されたIPCC(国際連合の気候変動に関する政府間パネル)の特別報告書では「気温上昇を2度よりリスクの低い1.5度に抑えるためには、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする必要がある」と示されています。また、日本政府においても2020年10月に「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルをめざすこと」を宣言するなど、脱炭素化に向けた取組は急務となっています。
2023年7月、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警告しました。
将来世代も安心して暮らせる持続可能なまちづくりのためには、誰かが動くのを待つのではなく、一人ひとりが地球温暖化を「我が事」として捉え、脱炭素化の取組を加速しなければなりません。
戸田市は、市民・事業者と一丸となりオール戸田で「2050年ゼロカーボンシティとだ」を目指していくことをここに表明いたします。
ゼロカーボンシティの進捗状況
2050年ゼロカーボンの実現に向けて、中間地点として2030年カーボンハーフの達成を目指しています。
2013年(平成25年)度を基準として、2030年(令和12年)度までに、温室効果ガスの排出量を事務事業編で50%、区域施策編で46%削減することを目標としています。
事務事業編
事務事業編とは、戸田市が事業者として取り組む事務、事業から排出される温室効果ガスを削減する計画です。
基準年の排出量11,528t-Co2に対して2024年(令和6年)度の排出量は10,604t-Co2です。削減率は8.02%です。
2024年(令和6年)度時点の削減率は目標値と離れていますが「戸田市環境基本計画2021改定版」に沿って、調達する電力を順次再生可能エネルギーとすることなどにより達成を目指します。
区域施策編
区域施策編とは、戸田市全域から排出される温室効果ガスを削減する計画です。
基準年の排出量826,178t-Co2に対して2022年(令和4年)度の排出量は676,005t-Co2です。削減率は18.18%です。
目標ペースには届いていませんが、温室効果ガスの排出量は、右肩下がりに減少しています。
達成に当たっては、国のエネルギー基本計画の進捗や産業構造の転換など、外的な要因が大きく影響しますが、戸田市としても「戸田市ゼロカーボン推進補助金」を用いて、省エネ、再エネ設備の導入を促す、環境イベントを実施し、気運を醸成することなどで後押ししてまいります。