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めるまが74(2017年6月12日配信)

掲載日:2017年7月7日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

歴史は繰り返す?

「歴史は繰り返す」という格言があります。ローマの歴史家であるクルティウス・ルフスの言葉と言われています。この意味は「過去に起こったことは、同じようにして、その後の時代にも繰り返し起こる」ということです。政策づくりにおいても、歴史は繰り返されています。最近、私が気になっているのは、シティプロモーションに使われるロゴマークです。
近年、多くの自治体がシティプロモーションに取り組み、ブランドメッセージも決定しています。ブランドメッセージに関連してロゴマークを用意する傾向も強まっています。何となくロゴマークをつくるブームは、以前の市町村章を作成する事例に似ています。決定した直後はお披露目の機会が多くありました。しかし、今では目にすることはほとんどありません。
もちろんロゴマークと市町村章は本質的に異なっています。ただし、どちらもブームに乗っている事実は同じような気がします。某自治体は、市章があり、市政30周年のロゴマークがあり、地域ブランドのロゴマークもつくり、今度はシティプロモーションに関連して、改めてロゴマークをつくろうとしています。こんなに沢山つくって意味があるのでしょうか。
実は以前、シティアイデンティティ(Ci)がブームになり、自治体を表現するロゴマークを作成した歴史もあります。シティアイデンティティは民間企業のコーポレートアイデンティを応用した考えです。その時も、少なくない自治体がロゴマークを作成したり、自治体のカラーを決めたり、スローガンを決定したりしました。今の状況と何となく似ています。
冒頭に「歴史は繰り返す」と書きましたが、厳密に言うと「歴史を学ばない人が」同じ歴史を繰り返すのだと思います。過去の歴史をしっかり学ばないと、現在流行っているロゴマークの作成も、シティプロモーションも、きっと一過性の出来事となってしまうのでしょう。それは自立(自律)した自治体とは言えません。この点は注意しなくてはいけないでしょう。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

2016年度戸田市政策研究所調査研究の概要報告

戸田市政策研究所では、2016年度において、目白大学と共同研究で行った「戸田市における20代・30代の若年層の居場所に関する応用研究」と法政大学地域研究センターと共同研究で行った「地域コミュニティの世代間断絶をつなぐ、女性の地域開業の可能性」の2つの調査研究を実施しました。
「戸田市における20代・30代の若年層の居場所に関する応用研究」は、2年間の研究における最終年度の報告となります。初年度においては、20代・30代で市内在住の1,500名を対象に生活や消費行動に関するアンケート調査を実施し、若年層においても「まちづくり」に対する意識の萌芽が見え、地域内における他者との交流がポイントであることがわかりました。2016年度は、この結果を受け、仮説に基づいた市内の若者を対象とした社会実験を実施し、若者の地域活動参加のプログラムモデルや若者の地域参加のガイドラインモデルを提示しました。
また、「地域コミュニティの世代間断絶をつなぐ、女性の地域開業の可能性」は、2年間の研究における初年度の報告となります。2016年度は、女性の地域開業や新たな就職支援の可能性を検証するため、既に本市で開業して活躍している女性や、具体的に開業を考えている女性18名にヒアリング調査を実施しました。その結果、戸田市の女性の開業に関する地域特性として「物件不足とシェアリングの可能性」「地域のネットワーク」「後押しの存在」「媒体不足」「できる範囲での意識から子育て終了後の仕事充実」の5つのポイントがあることがわかりました。本年度は、この結果を踏まえ、調査対象を広げたヒアリング調査やアンケート調査を実施するなど5つのポイントについて検証をしていく予定です。
大学との共同研究は、研究員が職員である戸田市政策研究所の専門性を補完し、より精度の高い研究活動に繋がる効果があります。今後戸田市が将来に向けて活力を維持し、成長を遂げるには専門的かつ実践的な今後につながるしっかりとした調査研究が重要です。引き続き、外部の専門機関などの力を活用するなど工夫を凝らした手法により、戸田市の問題解決に向けて調査研究を実施してまいります。

(主任研究員 川上 裕丈)

(3)戸田のここに注目!

全国ランニング大会100撰に「戸田マラソンin彩湖」が選ばれました!

国内で開催されているランニング大会の中から、参加したランナーの投票で選ばれる「2016全国ランニング大会100撰」に「戸田マラソンin彩湖」が選ばれました。本大会がランナーの皆さんに愛される理由、その魅力の一部をご紹介します。
水と緑の自然豊かなコースと多彩なエントリー種目
最大の魅力は、何といっても水と緑の自然豊かなコースです。都市型のマラソン大会では味わうことができない、美しい景色を楽しむことができます。また、ハーフ、10km、5kmなどの種目のほか、親子2~3人で走ることができる2kmファミリーの部なども人気です。
無料シャトルバスや飲食店ブースで“走る前後も快適に”
会場となる彩湖・道満グリーンパークまでは、JR埼京線北戸田駅から無料シャトルバスが運行し、アクセスも簡単です。また、会場には、荷物や貴重品の預かり所のほか、着替え用のテントや飲食店ブースも設置され、走る前後の時間も快適に過ごすことができます。
今年の大会は、2017年11月19日(日曜)に開催が決定しました。市内外から多くの皆さんに参加していただけることを願っています。
なお、テレビ広報番組「ふれあい戸田」で、2014年に開催した「戸田マラソンin彩湖」を取り上げた番組を作成しておりますので参考にご紹介します。

(YouTube)「戸田マラソンin彩湖2014」(2014年12月放送分)
https://www.youtube.com/watch?v=pwveL_7N5ow&list=PL2FC19DBCEF897705&index=31

(政策秘書室 生出 豊)

(4)戸田ゼミの取り組み

第1回(5月26日)の報告

今年度の戸田ゼミでは、年間の主なテーマとして「おしゃれ」について考えていきます。第1回では、戸田ゼミの座長であり、政策研究所の政策形成アドバイザーである牧瀬先生から「『おしゃれ』について考える」と題してご講演いただき、その後参加者が考え、議論するワークショップを実施しました。
「おしゃれ」と聞いて、皆さんはどのようなこと・物・場所を思い浮かべますか?辞書を引くと、「おしゃれ」は(1)気のきいた服や、けしょうなどをする(こと/人)。(2)しゃれたようす。すてき。最高―――などと書かれています。しかし、人によって捉え方に違いがあるように思えます。そこで、第1回では(1)「おしゃれ」を使った例文を作成し、(2)「おしゃれ」の類義語・対義語を考え、(3)「おしゃれ」の要素を考えるなど、参加者同士で議論したところです。
「おしゃれ」なまちづくりを進めることは、多くの方から賛同を得ることができ、市民の誇りや愛着心の向上にもつながると思います。しかし、その定義(捉え方)がバラバラでは最終的に良い結果に結びつかないのではないでしょうか。今年度の戸田ゼミでは、参加者同士の議論や外部有識者からの講義などを通じて、「おしゃれ」についてしっかりと考えていきたいと思います。

第2回(6月27日)の案内
第2回では、行政職員だけでなく外部からの参加者も交えて、前回の「おしゃれ」の議論を更に深めていきたいと考えております。
今回、「おしゃれなまち(自治体・地域)はどこか?なぜそう考えるか?」を事前課題として設定し、その辺りからおしゃれの要素を再度議論していきたいと考えています。戸田市は「おしゃれではない」という意見も多くあり、どうすればその点が改善されるかを今後議論していきたいと思います。

日時:6月27日(火曜)午後6時から
場所:市役所1階 東側休憩室

(主任研究員 長谷川 昌之)

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