このページの本文へ移動
ページの先頭です。
トップページ > 組織からさがす > 市長公室 > めるまが47(2014年11月10日配信)

本文


めるまが47(2014年11月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

政策志向の「戸田ゼミ」
戸田市政策研究所が取り組んできた一つに「戸田ゼミ」があります。戸田ゼミは、次代の戸田市を担う主任相当職以下の職員を対象とした「自主勉強会」という位置づけになります。毎年6月から3月にかけて月1回程度のペースで開催しています。開催時間は、業務終了後の18:00以降です。活動は図書の輪読や外部講師を招き意見交換等をしています。
戸田ゼミは自主勉強会になります。そのため参加者は超過勤務手当の支給は行いません。自発的な参加が大前提です。自主勉強会ですが、事務局は戸田市政策研究所が担当しています。ここに大きな特徴があると考えています。読者の皆さんの自治体にも自主勉強会があるでしょう。しかし持続性はありますか。幹事のやる気次第で盛衰が繰り返されます。
行政にとって重要な要素は継続性です。この継続性を担保するために、組織である戸田市政策研究所が事務局を担っています。同研究所が存在している間は、戸田ゼミも開催され続けると思います。戸田ゼミの目的は、1.戸田市(役所)の政策形成力を確立・向上させる。そのためには2.職員一人ひとりの政策形成能力の確立と向上を目指しています。
今まで戸田ゼミは順風満帆だったわけでありません。実際は、毎年度「試行」錯誤を繰り返している現状です。ただ試行錯誤の積み重ねは、結果として、事務局や参加する職員の「思考」が政策「志向」につながっています。何事も経験が大事です。戸田ゼミに関心を持たれましたら、同研究所編の『政策開発の手法と実践』(東京法令出版)をご覧ください。
(政策形成アドバイザー 牧瀬稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

「子どもの居場所等に関する研究-児童から生徒への転換期を中心として-」
本研究は、目白大学社会学部地域社会学科との共同研究として実施しており、子どもが屋外で遊ぶことの重要性を念頭に置いたうえで、戸田市の実情に即した子どもの居場所とは何かを明らかにすることを目指しています。
研究を進めるに当たっては、8月から9月にかけてアンケート調査を実施しました。この調査は、各世代の子どもの遊び場や居場所に関する認識の違いを把握するため、20歳以上70歳未満の市民1,500人を対象としています。また、市内の小学生を対象としては、遊び場所や放課後の様子などの調査を実施し、子どもの声も研究結果につなげていきたいと考えています。
先日、文部科学省による体力・運動能力調査結果が発表され、男子のソフトボール投げだけは記録が落ち込み続けていることが分かりました。これは、キャッチボール禁止の公園が増えたことも大きく影響していると考えられ、行政の施策の重要性を改めて実感したところです。
本研究は1年間の政策企画として実施しており、年度内に研究結果をまとめ、事業化に向けた施策(案)を提案したいと考えています。研究結果については、年度末に開催する戸田市政策研究所シンポジウムで発表できるよう、引き続き研究を進めていきます。
(研究員 長谷川昌之)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

シティセールスの成功は市民をもっと大切にすることにはじまる人口減少、少子高齢化、地域経済の衰退など、これからの自治体経営の道のりは決して平坦とは言えない。そんな中、職員、議員をはじめとする自治体関係者は、愛する郷土の将来の活力維持を願い、持続可能なまちづくりのための手立てを模索している。
その処方箋の一つとして注目を浴びているのが、「シティセールス」や「シティプロモーション」。地域によって取り組みは様々だが、一般的には地域外への情報発信によって認知度を向上させ、ヒト・モノ・カネを地域内に引き込むことに、その最大の目的がある。
そんな折り、ふと手にした市内大型マンションのパンフレット。そこにはシティセールスのヒントが隠れていた。入居の理由を問われた子育て中の女性のコメントには、「戸田市は子育て支援が充実していると聞いて」、「噂を聞きつけて、引っ越しされてくる方も多いくらいですから」など、第三者からの聞き伝えで都市イメージを描き、終の棲家になるかもしれないマイホームの購入を決定していることに驚かされた。
まさに目に鱗だった。市が行う情報発信とは別に、市民自らが広報マンと化し戸田市の住み良さを他地域の仲間たちに広め、定住人口の増加に寄与している事実があることだ。実際に住んでいる人の評価は何も知らない市外の人に安心感を与え、転入意欲を誘発させるには格好の情報である。市民自らの広告活動は有効な宣伝効果を生み、影響力も強いと言える。
今後は、一人でも多くの市民広報マンを増やすため、地域外への情報発信に並行して、地域内への積極的なシティセールスをより推進しなければならない。そのためにも、住環境をさらに向上させ、「戸田市に住んでよかった」と心から思っていただけるよう、きめ細かな行政サービスの提供により、郷土愛の醸成(=シビックプライド)を図りたい。
(副所長 梶山浩)

(4)戸田ゼミの取り組み

第5回(10月28日)の報告
第5回では、庁内全職員を対象とした公開講座として「マーケティングから学ぶシティプロモーション」をテーマに外部講師を招いて講話をいただきました。講演をいただいた企業は、埼玉県鶴ヶ島市では地域協働のワークショップ等を開催し地域との連携を図っており、白岡市では「白岡市シティプロモーション戦略」の策定を行うなど、両市の魅力を発掘及び発信し人口増・企業誘致等、様々な取組を行っております。
この日は現在、全国どの自治体においても取り組んでいるシティプロモーション(シティセールス)において、マーケティングを取り入れる重要性を、千葉県流山市の事例を交えながら講演いただきました。行政においてマーケティングは苦手分野といわれていますが、これからは職員が勉強し、どんどん取り組んでいかなければならないと強く実感した講座となりました。
第6回(11月18日)の案内
第6回は、外部講師を招いて「(仮称)地方行政から学ぶ政策開発」をテーマに講演をいただく予定です。今回の講師は地方行財政を専門分野にしており、過去に行われた「戸田市政策シンポジウムにおいて、『効率的な行財政運営と政策開発』と題し講義をいただいている実績があります。
これからは、どの自治体においても財政状況が更に厳しくなってくる時代です。こうした講演を聴くことによって、視野を広げるきっかけとなることから、戸田ゼミ生のみの講義ではなく、市職員を対象とした公開講座として広く参加者を募集します。
日時:11月18日、午後6時30分から
場所:市役所5階大会議室A
演題:「(仮称)地方行財政から学ぶ政策開発」
講師:敬愛大学経済学部准教授金子林太郎氏
(主任研究員 内山敏哉)

ご意見をお聞かせください
お求めの情報が十分掲載されていましたか?
掲載情報について
ページの構成や内容、表現は分かりやすいものでしたか?
ページ構成、内容について
この情報をすぐに見つけることができましたか?
情報の見つけやすさ
(注釈1)いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
(注釈2)ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。

ページトップへ