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広報戸田市 2026年5月号

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市長が全力で市内を取材し、紹介するコーナーです。取材先で皆さんの声を聴き、キラリと輝く戸田の宝を発掘します。

第57回 有限会社サンコー

レンチキュラー印刷の老舗 一貫生産に強み

見る角度によって絵柄が変わったり、飛び出して見えたりする「レンチキュラー印刷」。この特殊な印刷技術を核に経営する有限会社サンコーを取材しました。代表取締役の吉田 永賛さんは香港の出身。来日する前からレンチキュラーの技術に携わってきたスペシャリストです。日本の会社で技術者として働き、1982年に市内で創業しました。

サンコーの強みについて、「生産のほぼ全てを自社で行うので、短納期が実現できます」と話す吉田社長。印刷には、カマボコ状の細かな凸レンズが並んだプラスチックのシートを使います。このシートに複数の画像の情報を印刷し、角度によって見え方を変える仕組みです。同社はシートの製作から企画、印刷、商品化まで一貫して手掛けています。商品開発のスピードの速さや、長年にわたって培われたノウハウが、精密な製品づくりにつながっています。

国内唯一の希少性 「工業見える化マップ」に参加

柔らかい材質の軟質塩化ビニールにもレンチキュラー印刷を施すことができます。縫製が可能になり、ワッペンや服、ポーチなどアパレルの商材に幅広く使えます。国内では同社のみが手掛ける、希少な技術です。国内外のアーティストやアニメ制作会社などとコラボレーションし、製品を開発してきました。

高い技術を誇る同社には、市の「工業見える化マップ」に「匠」の企業として、参加してもらっています。その商品はカードやステッカー、食品玩具(菓子などのおまけ)、アパレル商材など多岐にわたります。同社で営業・企画を担う吉田 廣裕さんは、今後について「昔はおまけや非売品などの配布するための製品が多かったですが、今は買ってもらえる商品が増えています。売れるものをつくっていきたいです」と意気込んでいました。

取材こぼれ話

工場の一角で、金属加工も行います。印刷と無関係なようですが、レンチキュラー印刷に使うレンズシートは、実は金属製の型を使ってつくるんです。金属加工の技術を生かし、さまざまな部品や、片手鍋の鍋と持ち手をつなぐパーツまで製造します。

取材を終えて市長は

鮮やかで綺麗な写真やイラストが浮かび上がるレンチキュラー印刷の技術に、ワクワクし通しでした。見当合わせをした名刺を型抜きし、できたての一枚を手にとった時は、思わず「まだ、あたたかい!」と大興奮。世界に誇れるものづくり企業の底力と可能性を実感しました。本市は、印刷・製本関連の工場が集積する「印刷のまち」でもあります。印刷の可能性を広げる高い技術で、地場産業を盛り上げていってほしいと思います。

有限会社サンコー

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レンチキュラー加工を得意とし、企画から印刷まで一貫して手掛ける。角度によって見え方が変わるのが特徴で、広告やポップ、販売促進の商品のほか、ステッカーや文房具、ワッペン、衣服などのアパレル商材まで広く活用されている。小ロットから大量生産まで柔軟に対応する。

取材先募集中!

市長が市内の企業や事業所など、皆さんのところへ取材に行きます。申し込みは市長公室 電話番号 048-441-1800(内線423)まで。