「継続した先に楽しさがある」鈴木栄吉さん 94歳 上戸田
68年前、鈴木さんは都内から戸田市へ引っ越してきました。田畑が多く、カエルの鳴き声が響くのどかなまちなみが広がる当時から、埼京線の開通により市内がにぎわっていく様子や、ボートコース沿いが発展していく様子を長年身近で見守ってきました。
子どもたちとふれあうことが好きな鈴木さんは、定年を迎えてから町会でパトロール隊の活動を始めました。その活動は15年間に及び、子どもたちの安全を見守り続けた鈴木さんは地域にとって欠かせない存在となりました。
鈴木さんのその継続力は趣味の分野にも及び、高校生の頃始めた囲碁を、現在も週5日ほど下戸田公民館で仲間と楽しんでいます。囲碁を通してできた仲間と定期的に食事や旅行をすることが最近の楽しみだそうです。
「仕事でも趣味でも、できない・合わないからといってすぐ辞めてしまうのはもったいない。何事も継続したからこそ楽しさを感じることができる」と話す鈴木さん。ご自身の経験から出たこの言葉には、納得させられる力がありました。