第24回 蘇れ！サクラソウの原風景
お花見といえば桜が定番だが、この時期、戸田ならではのお花見スポットが戸田ヶ原にある。市の花である「サクラソウ」が、4月上旬頃から一斉にピンクの花を咲かせるのだ。青空に映える満開の桜も美しいけれど、小さくても健気に、可憐に、大地に花を咲かせるサクラソウが私は好き。花言葉は「初恋」で、ハート型のかわいい花びらにぴったりだ。昔は一面にピンクの絨毯が広がっていたようで、その景色を蘇らせようと、毎年地域の人たちが協力して植え付けを行っている。とだっ子の我が子たちにも、地元の自然や風景を愛する心を育んでもらいたい、そんな思いで今年は2月の植え付けイベントに初参加！子連れの家族も多く、息子と同い年の女の子がいる家族と仲良くなり、また地元の輪が広がったのも嬉しい。「無事に咲きますように 」と願いを込めて植えたサクラソウの苗が、いよいよ花開く時。さあ、戸田ヶ原さくらそう祭りへ出かけよう！
今月の注目スポットはここ！
戸田ヶ原サクラソウ園（彩湖・道満グリーンパーク内）
かつてサクラソウの名所として知られ、江戸時代には多くの人がお花見に訪れたという戸田ヶ原。市では、失われてしまったその風景を再生し、子どもたちに伝えていく「戸田ヶ原自然再生事業」を2007年から進めています。準絶滅危惧種のサクラソウですが、現在、戸田ヶ原サクラソウ園に生育しているのは20,000株以上。2019年の台風第19号の水没にも耐え抜き、毎年元気に花を咲かせています。
植え付けイベント参加者の声
- 埼玉県の花、そして戸田市の花であるサクラソウを市民の手で大切に育てているこのイベントに興味を持ち、親子で参加しました。県外から戸田に引っ越してきたのですが、転入者でもこういうイベントを通して自分の住む地域に愛着を持てるのでいいですね。
- 学校のボランティア部活動の一環で参加しています。コロナの影響でなかなか生徒たちも活動ができなかった中、今回は一年生の初めての活動です。戸田ヶ原さくらそう祭りにも参加予定で、自分たちの手で植えたサクラソウを見に来るのが楽しみです。