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児童虐待について
児童虐待とは
児童虐待は、こどもの基本的人権を著しく侵害するもので、「こころ」と「からだ」に大きな傷を残し、こどもの将来に悪影響を与えます。また、生命に危険がおよぶ場合もあります。
こどもには健やかに成長・発達し、その自立が図られる権利があり、こどもへの体罰は法律で禁止されています。
こどもの健やかな育ちや未来を守っていくためには、児童虐待の早期発見・早期対応・再発予防が重要です。
児童虐待防止は、地域の見守りが不可欠です。気になる家庭がありましたら、ご相談ください。
児童虐待の種類
身体的虐待
体罰、殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、やけどを負わせる、溺れさせる、家の外にしめだす、激しく揺さぶる など
| 赤ちゃんは激しく揺さぶられると、首の筋肉が未発達なために脳が衝撃を受けやすく、脳の損傷による重大な障害を負うことや、場合によっては命を落とすことがあります。これを「乳幼児揺さぶられ症候群(Shaken Baby Syndrome)」といいます。 赤ちゃんが何をやっても泣き止まないとき、イライラしてしまうことは誰しもあります。どうしても泣き止まないときは、赤ちゃんを安全なところに寝かせて、その場を少しの間でも離れ、まずは自分自身を落ち着かせましょう。 |
性的虐待
こどもに性的行為をする、性行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする など
ネグレクト
乳幼児を家に残して外出する、食事を与えない、ひどく不潔なままにする、自動車の中に放置する、重い病気になっても医療機関に連れて行かない、自宅に出入りする第三者による虐待などの行為を放置する など
心理的虐待
怒鳴る、脅す、無視する、きょうだい間で差別的扱いをする、こどもの目の前で両親が喧嘩する、こどもの前で家族に対して暴力をふるう(DV) など
児童虐待のサイン
こどもだけではなく、虐待をしている保護者自身も悩みを抱えている場合があります。周囲の人が以下のようなサインに気付くことが大切です。
こども側のサイン
- 不自然な傷や打撲の跡、痣がある
- 衣類やからだ、髪の毛がいつも汚れている
- 夜遅くまでこどもだけで遊んでいる
- 表情が乏しい、活気がない
- 季節に合わない服を着ている など
保護者側のサイン
- 家から大声で怒鳴りつける声や、こどもの泣き叫ぶ声がする
- こどもの養育に関して拒否的、無関心である
- こどもへの怒り方が異常、態度が冷たい、乱暴に扱う
- こどものけがについて不自然な説明をする
- 夫婦喧嘩が絶えず、どちらかに暴力を受けた傷がある
- 小さいこどもを家に残したまま外出している
- 地域などと交流が少なく孤立している など
「虐待かも?」と感じたらすぐにご連絡を
児童虐待の発生予防や早期発見には、地域の皆さんの協力が必要です。「虐待かも?」と感じたら、迷わずにご連絡をお願いします。
皆さんのご連絡が、こどもだけでなく、悩んでいる保護者を救うことにもつながります。
なお、ご連絡は匿名で行うことも可能です。ご連絡をいただいた方の秘密は守られます。
通告・相談窓口
平日・日中の連絡先
- こども家庭相談センター (福祉保健センター内)
電話:048-433-2222(平日、午前9時から午後5時まで)
こども家庭相談センターでは、子育ての悩みなどの相談も受けています。 -
埼玉県南児童相談所
電話:048-262-4152(平日、午前8時30分から午後6時15分まで)
夜間・休日の連絡先
- 児童相談所全国共通ダイヤル189(いちはやく)
電話:189 (24時間365日対応)
なお、こどもの生命に危険が及ぶと感じたときは、速やかに警察へ110番通報してください。
オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン
オレンジリボンには「児童虐待防止」というメッセージが込められています。一人でも多くの方々に「児童虐待防止」に関心を持ってもらい、こどもたちの笑顔を守るために一人ひとりに何が出来るのかを呼びかけていく活動が「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」です。毎年11月は、キャンペーン期間であり、全国的にさまざまな取り組みが行われています。
2025年度(令和7年度)「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」標語
知らせよう あなたが あの子の声になる

