いつか来る災害は、明日起こるかもしれない。水害に備えて知っておきたいこと
昨年の台風第19号や、2020年7月豪雨など、近年、全国各地で大型台風や集中豪雨による大きな被害が相次いでいます。突然起こる地震とは違い、水害は「予測できる災害」です。いざというときに適切に命を守る行動がとれるよう、日頃から備えておきましょう。
もし荒川が氾濫したら…市内全域が水没します!
戸田市は荒川に近く、高低差が少ないという地域特性があり、激しい雨が続くと道路冠水が起こりやすくなります。堤防の能力をはるかに上回る大雨により荒川が氾濫した場合、市内全域が水没する恐れがあります。
予想される浸水深(浸水した場合の深さ)
浸水の深さ | 浸水の目安 |
---|---|
5m以上 | 3階床上以上の浸水 |
3.0~5m未満 | 2階床上~2階軒下程度の浸水 |
1.0~3m未満 | 1階床上~1階軒下程度の浸水 |
0.5~1m未満 | |
0.5m未満 | 1階床下程度の浸水 |
いつ避難すればいいの?
水害は予測できる災害である一方で、避難のタイミングが難しい災害であることも事実です。できる限り早めのタイミングで、余裕を持った避難が大切です。
戸田市での行動の目安「避難準備・高齢者等避難開始」が出たら高台を目指しましょう
警戒レベル3 避難準備・高齢者等避難開始
高齢者や障害のある方、乳幼児など避難に時間がかかる方は、この発令が出たら急いで安全な場所へ避難しましょう。それ以外の方も、準備が整い次第、高台を目指して避難を始めます。
警戒レベル4 避難勧告・避難指示(緊急)
危険度分布や河川の水位情報などを用いて自ら避難の判断をしてください。高台を目指して速やかに避難を始めてください。命を守るための最善の行動をとってください。
警戒レベル5 災害発生情報
何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況となっています。浸水後は無理に外へ避難せず、建物内での垂直避難もしくは、自宅の中で少しでも安全な場所に避難してください。
どこに避難すればいいの?
早い段階で安全な場所へ避難することが鉄則ですが、もし逃げ遅れてしまった場合は、その時の状況で、最も安全と思われる行動を取りましょう。
戸田市での行動の目安 まずは北の高台へ。逃げ遅れたら近くの高い建物へ
- まずは早めの「広域避難」
荒川氾濫時、市内全域が浸水する可能性があります。早めに親戚や知人の家、宿泊施設など、浸水しない市外の安全な場所へ避難しましょう。 - 危険が迫ったら「垂直避難」
浸水の中を避難するのはかえって危険です。逃げ遅れてしまったら、近くの高い建物やマンションの上層階など、浸水から身を守れる場所へ避難しましょう。 - 市の「指定緊急避難場所」へ
市の指定緊急避難場所は、学校の校舎などの高層階へ移動する「垂直避難」となります。万が一、避難が遅れた場合に緊急的に避難する場所と考え、できる限り早めの(1)広域避難を心掛けましょう。
注意! 車での避難はお控えください
道路冠水などにより車が水に浸かった場合、浸水深30cmを超えるとエンジンが停止します。50cmを超えると、車内に閉じ込められ車とともに流されるなど、非常に危険な状態となります。市内および近隣自治体の避難所には、駐車スペースを準備していません。避難所へは、原則として徒歩で避難しましょう。
新型コロナウイルス感染症流行期における避難方法
在宅避難
災害の発生状況により、自分自身や家族と自宅の状況が安全ならば、在宅避難を推奨します。
知人宅避難
可能な場合は、親戚や友人の家などへの避難を検討しましょう。
車中泊避難
できる限り駐車場に停車して、緊急自動車などの通行の妨げにならないようにし、かつエコノミー症候群に注意しましょう。
情報収集はこちらから!
ハザードブック
市で起こり得る洪水や地震による災害の被害予測、避難所の位置、防災情報などをまとめたハザードブック。市役所や市内の公共施設で配布しています。
内水(浸水)ハザードマップ
内水氾濫時に予想される浸水の深さや、土地の高低差など地形的要因により浸水しやすい区域などについて掲載したハザードマップです。
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