「戸田市海外留学奨学制度」の発足以来、奨学生は113人に上り、さまざまな分野で活躍しています。現在も10人の若者が海外留学奨学生として世界中で学んでいます。今回は、最近帰国した奨学生と現在留学中の奨学生の留学生活を紹介します。ぜひ皆さんもこの制度をご活用ください。
寄附金による奨学制度です
故金子正夫(かねこまさお)様からの寄附金をもとに、豊かな心や幅広い視野を持ち、市の発展に資する人材の育成を目的として、外国の大学・短期大学・大学院に留学する学生に奨学資金を給付しています。
2017年度海外留学奨学生 茂木 環奈(もぎかんな)さん
マッセイ大学(ニュージーランド)に留学し、先日帰国しました
語学力の向上と、違う国での生活を経験することで自分自身を成長させたいと思い、留学を決めました。
現地大学では、語学力を身に付けるクラスのほかに、異文化コミュニケーションなど文化に関する講義を現地学生と共に受け、さまざまな新しい知識が身に付きました。
留学を振り返ってみて、大学での授業やホームステイでの生活を通して語学力に自信をつけることができただけでなく、ニュージーランドに留学していなければ出会うことのなかった多くの人々との出会いがありました。日本ではできない経験をして、違う文化で生活しなければ発見できなかった多くの違いを実感することができ、留学をしてよかったと心から思います。
日本にいながら英語を勉強する手段もありますが、このような価値のある9カ月間になったのは、実際に現地に行って生活をし、嬉しいことや楽しいこと、そして葛藤することがあったからです。これが留学することの魅力であり素晴らしさだと思います。戸田市海外留学奨学制度には深く感謝しています。
2018年度海外留学奨学生 中信 達彦(なかのぶたつひこ)さん
現在、ユヴァスキュラ大学(フィンランド共和国)に留学中です
幼い頃から興味のあった教育の分野、また大学で専攻している政治経済学について学ぶため、教育制度、社会福祉制度が充実しているフィンランドのユヴァスキュラ大学に留学しています。
フィンランドは、インターネットの整備や移動手段の利便化が進んでおり、非常に住みやすい環境で勉強をすることができます。
現地大学では、フィンランドの政治経済、教育、幸福度の高さについて学んでいます。授業では、周りの修士課程の学生に圧倒されながらもプレゼンテーションを行ったり、エッセイを書いたり、ディスカッションを行ったりするなど、大変ではありながらもよい経験ができています。また、日本にいた際とは異なる視点で新しい知見を得ることもでき、学習の楽しさを再認識することができたと感じます。
早くも留学最後の学期となりましたが、学習や友人との会話を通して、自分の専攻外のフィールドにも興味が出てきました。これまでの経験の集大成として、残りの期間もさまざまなことを学習したいと考えています。
募集要項
募集人員
若干名
応募資格
- 父母および本人が市内に引き続き2年以上住民登録をしていること
- 日本国籍を有していること
- 本人およびその世帯の人が市税を完納していること
- 学校教育法の規定による高等学校、中等教育学校の後期課程、大学、短期大学、大学院、高等専門学校に在籍する人および卒業後7年以内の人または高等学校卒業程度認定試験の合格後7年以内であること
- 留学先の学校の受入証明書がある、または取得できる見込みがあること
- 所定の語学力要件を満たしていること
- 市内に居住し、市税を完納している連帯保証人が1人以上いること
給与限度額
留学期間が1年(1学年)以上2年(2学年)未満の場合は100万円、2年(2学年)以上の場合は150万円
(注釈)給与が決定された場合でも、選考結果により満額給与されない場合があります
選考
書類選考および面接
申込
2019年6月14日(金曜日)~7月5日(金曜日)
(注釈)申請書は2019年6月3日(月曜日)から教育総務課で配布、市ホームページからもダウンロードできます
(注釈)留学する日の1年前から申し込みできます