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食品工場及び業務用厨房施設等における一酸化炭素中毒事故の防止について

掲載日:2022年11月7日更新

全国で一酸化炭素中毒事故が発生しています

2022年8月、静岡県内の企業において、社員食堂用厨房内にある洗浄室に出入りをした14名が病院に搬送され、うち11名が一酸化炭素中毒と診断された事故が発生しました。2021年は1件(死者0名、軽症者3名)、2020年は3件(死者0名、症者10名、2019年は8件(死者0名、症者14名)とここ数年は毎年事故が発生しています。

これらの事故原因の多くは、機器の経年劣化や換気が不十分なため、消費設備が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生したものです。特に、食品工場及び業務用厨房施設等において一酸化炭素中毒事故が発生した場合、多くの人を巻き込み、甚大な被害を及ぼす可能性があることから、「換気・点検・手入れ・業務用換気警報器設置」等の重要性について、業務用厨房等の所有者・使用者の皆様の理解が必要です。

ガスの消費設備の使用者及び管理者に対しての注意喚起

  1. ガスの消費設備の使用中は必ず換気(給気及び排気の両方)を行うこと。特に夏期、冬期等冷暖房機を使用する際に、長時間室内を閉め切りの状態にすることが想定されるため、換気扇や換気装置によって十分に換気が行われているか、必ず確認すること。なお、現場において換気し忘れを防止するための工夫を実践すること。
  2. ガスの消費設備の使用者及び管理者は、ガスの消費設備の使用開始時及び使用終了時に当該設備の異常の有無を点検するほか、1日に1回以上、ガスの消費設備の態様に応じ、当該設備の作動状況について点検し、異常のあるときは、当該設備の使用中止、補修その他の危険を防止する措置を講じること。
  3. ガスの消費設備及び換気設備は、その使用に際して取扱説明書を十分に読み、適切に使用すると共に、設備の作動状況の確認、ほこりや汚れの除去、フィルターの清掃等、換気不良やガスの不完全燃焼を防ぐための日常管理を行うこと。特に台風、地震、積雪等の自然災害後は当該設備の異常の有無を点検し、異常のあるときは、当該設備の使用中止、補修その他の危険を防止する措置を講じること。また、停電中は、換気扇及び給排気設備が作動しない場合があるので、停電中にやむを得ずガスの消費設備を使用する場合は、窓を開けて換気をする等の措置を講じること。更に、復電後は換気扇及び給排気設備が作動することを確実に確認すること。
  4. 排気ガス中に含まれる油脂等を有効に除去するために排気取入口に設置されるグリス除去装置(グリスフィルター)や悪臭防止のために排気ダクト内に設置される脱臭フィルター等は、使用し続けると油脂等が付着して目詰まりを起こし、十分な換気量が確保できなくなることから、当該フィルターの定期的な清掃又は交換を実施すること。
  5. 万一の不完全燃焼に備えて業務用換気警報器の設置を検討すること。

参考1:2020年、2021年で発生した食品工場及び業務用厨房施設等における一酸化炭素中毒事故一覧 [PDFファイル/92KB]

参考2:飲食店や食品工場などでガス機器を使われている皆様へ [PDFファイル/2.66MB]


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