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指定文化財(上戸田氷川神社の力石及び旧羽黒山句碑・石造物)

掲載日:2021年7月9日更新

上戸田氷川神社の力石及び旧羽黒山句碑・石造物

力石の写真

上戸田氷川神社の力石

羽黒山関係石造物の写真

羽黒山関係の石造物群

はにわくん、はにこちゃんイラスト

有形文化財(歴史資料)2021年(令和3年)3月19日指定

今回指定した文化財は、上戸田3丁目にある上戸田氷川神社の石造物のうち力石と羽黒山に関係する石造物群です。

力石は、主に力比べに用いられた石で「さし石」とも言われ、江戸時代から明治時代にかけて力石を用いた力比べが日本全国で行われていました。

戸田市では現在19基の力石を確認でき、その内上戸田氷川神社には15基確認されています。銘文には「亀遊石」「大盤石」など石の名前を刻んだもの、「二十六貫目」のように石の重量を書くもの、「上戸田村」や「蔵前大地」「南新川」などの江戸の地名、「三ノ宮卯之助」「東助」などその石を持ち上げた人の名が残っています。

年紀などはありませんが、人名の「三ノ宮卯之助」「東助」「竹次郎」は江戸時代から明治時代にかけての力石番付に名前を確認することができるため、江戸時代後期から明治時代にかけて戸田市内で力石を用いた興行が行われていたと見られます。

羽黒山に係るものは、戸田の渡し近くにあった羽黒山の石造物を、明治40年の合祀の際に上戸田氷川神社へ移転させたものです。

羽黒山は、出羽国羽黒山を戸田に勧請したもので、江戸時代に刊行された「江戸名所図会」には境内の椋の木から霊泉が湧き、参詣者で賑わっていたと記載されています。

羽黒山関連の石造物は芭蕉句碑、石碑、標柱、狛犬、水盤で構成されています。各石造物の銘文から江戸時代中期から後期にかけて「大根河岸」「石河岸」「南新川」「根津」など江戸町内・河岸場から多く奉納されたことがわかり、江戸時代の羽黒山の賑わいとともに、荒川を通じた戸田と江戸との交通・信仰の様相を知ることができる貴重な文化財です。

所在地

上戸田氷川神社(上戸田3丁目20番11)

関係文献

戸田市史編さん室1970『戸田市の石造物』

見学の際には、マナーを守り、文化財の管理者や参拝者の迷惑とならないようにお願いします。


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