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市指定文化財(南原遺跡1号古墳男子埴輪)

更新日:2014年8月28日更新
南原遺跡1号古墳出土男子埴輪の写真

南原遺跡1号古墳出土男子埴輪

戸田市指定有形文化財 2009年(平成21年)3月19日指定

遺跡

埼玉県戸田市南町:南原遺跡

時代

古墳時代後期(6世紀中葉)

1969年(昭和44年)7月戸田市教育委員会が実施した「南原遺跡」の第1次発掘調査で、戸田市では初めて6世紀に築造された古墳の跡が検出されました。
この古墳の跡は、古墳の周囲に周っている「溝」だけです。しかし、この中には多数の円筒埴輪片や人物埴輪片などが落ち込んでいました。これらは埴輪の小破片のみで、個体ではありませんでした。
なんらかの形をした埴輪が出土するのではないかとの期待がもたれていたところ、1本のトレンチの西側壁ぎりぎりに1個の人物埴輪の頭部が検出されました。
おおよそ1400年間の眠りをさまされ、土中から顔を出した埴輪は、顔面の輪郭は面長で、頭に帽子を被っています。全長は、26.5センチメートルありました。
このビッグニュースは、たちまち市内に伝わり、多くの市民が見学に訪れ、驚嘆しました。
南原遺跡の発掘調査で検出された男子埴輪を含む埴輪類は、荒川左岸流域では最南端での発見です。しかも。荒川の肥沃な土で稲作の生産力を高め、埴輪を設置した大きな墓(古墳)を記念物として築造できたほどの有力な豪族が戸田の地にも居住していたことを物語っています。

所在地

戸田市立郷土博物館(戸田市新曽1707)

関係文献

戸田市1981『戸田市史資料編一 原始・古代・中世』

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