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広報戸田市 2019年12月号

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「妙顕寺三十六歌仙絵額」~戸田市指定文化財~

 三十六歌仙は、平安時代の公卿藤原公任が万葉集や古今和歌集などから三十六人の優れた歌人を選んだもので、鎌倉時代より歌仙の絵姿が絵巻などに盛んに描かれるようになりました。さらに和歌の上達を願い、室町時代には絵を扁額として神社拝殿に掲げました。

 この絵額は、紀州藩家老水野重孟により、元禄8年(1695年)に奉納されたもので、市内最古の絵馬とされています。

 奉納された額は「梵天・帝釈・三光」と書かれた文字額と、9人の歌仙が描かれた歌仙額が4面で、文字額を中央として左右に歌仙額2面を並べた形で奉納されたとみられています。

 郷土博物館で妙顕寺の文化財調査を実施し、昭和63年(1988年)6月1日に絵額が寄贈されました。


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