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広報戸田市 2019年11月号

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「平等寺石幢」~戸田市指定文化財~

 石幢は、寺院内に荘厳用として吊るす幢幡と呼ばれる飾りを石造物としてつくったものと言われています。中国で盛んにつくられ、日本には鎌倉時代以降に伝わり、供養塔として造立されてきました。一般的に六角のものが多いことから六面幢と呼ばれることもあります。

 石幢には単制と重制の2つの形があり、平等寺石幢は単制で、六角の石柱の上にやや大きな笠石、宝珠を置き、石柱には六地蔵が彫られています。幢身の銘には貞享元(1684)年に造立したことや、下笹目村周辺の村の名が彫り付けてあり、この時期に地蔵信仰が広域で行われた様子が分かる貴重な文化財です。


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