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広報戸田市 2019年9月号

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「旧高橋酒造の酒づくり用具」~戸田市指定文化財~

 旧高橋酒造は、江戸時代後期の嘉永5年(1852年)から第2次世界大戦下の経済統制によって営業停止された昭和18年(1943年)まで、越後杜氏を招いて酒造業を営んでいました。場所は、現在の下戸田川岸、かつての戸田渡船場の旧中山道沿いにありました。

 戦後の再起を期し、酒造用具は大切に保管されたため、機械化される以前のものがほぼ完全な形で揃っていました。蒸米・麹つくり・酛つくり・醪仕込み・酒しぼりなどの酒造工程ごとの用具から当時の酒造技術を知ることができます。また、文献資料も多く保存されており、酒造用具の桶材などを関西の商店から入手していたことや、「勇権」という銘柄の商品が流通していたことが分かっています。


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