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広報戸田市 2019年9月号

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戸田市立市民医療センター 所長 神経内科 飯島 昌一

 日本人における頭痛の有病率は約4割にもおよび、特に春や秋など季節の変わり目に悪化する人が多いようです。頭痛で最も多いのは「緊張型頭痛」ですが、日常生活に支障をきたすことが多いのは、2番目に多い「片頭痛」です。見極めのポイントは、(1)頭痛の最中に頭を振ると頭痛が悪化し、頭を触られただけで不快感が出ることもある(2)光や音、臭いに過敏となり、頭痛が強いときは暗い部屋でじっとしていたくなる、などが当てはまれば、「片頭痛」の可能性が高いです。

 「片頭痛」では、市販の頭痛薬を長年頻繁に内服することで、薬物乱用頭痛を起こし頭痛がかえって悪化してしまったり、繰り返す頭痛で血管ダメージが蓄積し、脳梗塞を起こしやすくなったりします。特に頭痛の回数が多い人は危険です。

 「片頭痛」をお持ちで、一度も受診していない人は、神経内科などの外来を受診し、適切な指導を受けることをお勧めします。


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