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広報戸田市 2018年2月1日号

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 相手の実力を認め敬意を表する「一目置く」。念押しなどの意味で使われる「駄目押し」。将来のために整えておく手はずである「布石」。これらの言葉は共通の語源を持つといわれていますが、皆さんはお分かりでしょうか。日本では平安時代から広く親しまれたとされる「囲碁」に関係する言葉です。

 今回の紙面の中で、来月開催予定の囲碁フェスタの特集を掲載しました。市内でのタイトル戦「第56期森ビル杯十段戦」の開催は、多くの関係者の努力により初めて実現したものです。そして、皆さんの記憶にも新しい、井山 裕太十段の国民栄誉賞の受賞の知らせ。まさに、日本中から注目されている棋士が本市で対局するという、これ以上ないともいえる絶好の機会となりました。プロ棋士との交流の場や直接指導を受けられる場を設けるなど、囲碁に親しみながら触れられる様々な催しを企画しております。ぜひ、この機会に囲碁の面白さ、奥深さを体験してみてください。

 また、囲碁などの世界で的確に形勢判断を行う能力・感覚を「大局観」といいますが、転じて物事の全体像をつかむ能力のことも指します。目の前のことのみにとらわれず、俯瞰的・中長期的な視点をもって判断すること。私が重要と考えていることの一つですのでご紹介しておきます。


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