季節は早春、余寒厳しい中にも暖かい日差しが差し込むようになります。しかし、スギ花粉症の人にとってはつらい季節の到来でもあります。実は埼玉県は、人口の約4割がスギ花粉症という全国的にも有病率の高い県なのです。
予測では県内は2月中旬からスギ花粉が飛散し始め、3月がピークとなります。また、関東の花粉飛散量は昨年の約1.5倍で“やや多め”となっています。
花粉症対策としては、外出時にマスクやメガネを使用し、帰宅時には玄関に入る前に衣服などの花粉を払い落としましょう。花粉飛散が多いときは窓を閉め、洗濯物の外干しは避けて、部屋の掃除をこまめに行うことが重要です。また、規則正しい生活を送り、ストレスをためないことや禁煙も有効です。
毎年、花粉症でお悩みの人は薬物治療をおすすめします。また、治療薬の中には花粉飛散前から治療を開始した方が、効果が高いものもあります。今年は、早めに医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。
市民医療センター 診療室 内科 武田 純一