2017年12月3日~9日は障害者週間です 障害がある人もない人も暮らしやすい街に
市では、障害のある人の自立した生活や社会参加の促進に取り組んでいます。誰もが生きがいを持って暮らせる社会をつくるため、障害への理解を深めましょう。今回は、特に外見からわかりにくい3つの障害(内部障害・発達障害・高次脳機能障害)について、その特性と周囲が心掛けるべきポイントなどをご紹介します。
内部障害
内部障害とは、からだの内部に障害を持つ人のことで、外見からはわからないため、まわりの人に理解してもらいにくい障害です。代表的な種類としては、心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害があります。
特性
- たばこの煙が苦しい人もいる。
- 疲れやすい。
発達障害
発達障害は、生まれつき脳の機能の一部に障害があるために生じます。いくつかのタイプがあり、自閉症(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などがあります。
特性
- その場の空気が読めない。
- 忘れ物やミスが多い。
- 衝動的に行動してしまう。
- 書類や机の整理ができない。
- 時間や期限を守れない。
高次脳機能障害
高次脳機能障害とは、脳腫瘍、脳血管障害といった病気や交通事故などにより、脳に損傷を受け、記憶障害、注意障害、失語や感情のコントロール不良といった感情障害などが引き起こされるものです。後天的な障害のため、これまで当たり前にできていたことができなくなったことへの対応に、本人も周囲も戸惑ってしまう場面が多くあります。
特性
- 何度も同じことを繰り返し質問する。
- 同時に2つのことをしようとすると混乱する。
- ささいなことで泣いたり怒ったりする。
- よく知っているはずの道に迷う。
発達障害や高次脳機能障害で心掛ける3つのポイント
- 本人が発達障害や高次脳機能障害であることに気づいて、受け入れる。
- 適切な治療を受ける。
- 一つずつ指示し、必要なことだけを伝えるなど周囲がサポートを行う。
本人が発達障害や高次脳機能障害を受け入れるということが困難な場合は、家族や周りの友人が障害についての理解を深め、本人が気づけるように働きかける関わりが必要です。
たとえば、こんなことに困っています
これらの障害は、ほとんどの人が外見からわからないため、例えば、電車やバスの優先席に座っていると不審な目で見られることがあり、ストレスを受けることがあります。
ヘルプカードを配布しています
病気や服薬の状況、緊急連絡先などが記載できるヘルプカードを携行することで、外出先での急変時や災害時などに、障害者や高齢者が必要な支援や適切な治療を受けやすくするためのカードです。このカードを携帯している人が困っていたら、配慮や手助けをお願いします。