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広報戸田市 2017年9月1日号

「お月見」

 旧暦の8月15日は、十五夜です。この日は、お月様をまつり、団子をお供えします。団子は、大きめのものを昼間のうちにつくっておきます。十五夜には、15個の団子をピラミッド状に皿などに盛ります。

夕刻になると、縁側に机やお膳を出して、とっくりそこに団子を置き、徳利などに挿したススキ、果物や作物などをお供えしました。戸田でも多く見られた風景です。

 最近では、10月31日にハロウィンのイベントを盛大に開催するところが増えてきましたが、このお月見も、戦前くらいまでは、 子どもや若い衆がお供えの団子や果物を夜にこっそり盗んで回るユニークな風習がありました。団子がなくなると、「お月様からお使いが来られた」といって喜ばれる家もあれば、見つかってしかられる家もあったようです。