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広報戸田市 2017年8月1日号

 「とびひ」は、細菌による皮膚の感染症です。乳幼児に起こりやすい疾患で、汗をかきやすい、高温多湿で細菌の増殖しやすい夏になると増えますが、最近では暖房などの影響で冬でもみられるようになりました。すり傷や虫刺され、湿疹やあせもなどを掻きむしって皮膚に傷ができ、そこから黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が入り込んで感染すると、水疱ができ、膿を持ち破れていきます。かゆみを伴うために掻きむしってしまい、その手で他の部分を触ると、火事の飛び火のごとく全身に広がるので、例えて「とびひ」と呼ばれています。これらの菌はどこにでもいる常在菌で、健康な皮膚に対しては悪さをしません。

 日常生活では、手をよく洗い爪を短く切っておく、原因となる細菌感染を減らすために入浴・シャワーで皮膚を清潔に保つ、家族内の感染を防ぐためにタオルの共用をしないなど、予防を心掛けましょう。気になる症状があれば、患部が広がる前に医療機関を受診しましょう。


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