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広報戸田市 2017年2月1日号

市民医療センター医長 内科 田島 弘隆

 身体活動量が多い人は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いことが確認されています。また、身体活動量を増やすことで生活習慣病の予防や加齢に伴う生活機能低下(ロコモや認知症など)をきたすリスクを下げることが期待できます。身体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費するすべての動作を指し、運動以外にも日常生活における労働、家事、通勤などの「生活活動」が含まれます。つまり、身体活動量を増やすには、運動習慣のない人でも普段から体を動かすことにより実践できるわけです。

 具体的な身体活動量の目標は、厚生労働省が公表した「健康づくりのための身体活動基準2013」に示されており、1日合計60分(65歳以上の人は40分を目標)体を動かすことです。合計時間なので、例えば10分程度の歩行を1日に数回取り入れた場合でも効果が期待できます。運動習慣のない人や目標に到達していない人は、まずは今より10分多く体を動かすことから始めてみましょう。


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