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めるまが97(2019年7月10日配信)

掲載日:2019年9月4日更新

今月の目次
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

地域の価値を高めていくエリアマネジメント

前回は「コンパクトシティ」を言及しました。都市機能をコンパクトに集積しても、その地域の価値が低下していくと、行政運営の安定性は確保できません。これは縮小均衡ではありません。そこで次に必要な一つの視点が「エリアマネジメント」という考えです。エリアマネジメントという概念は、地方圏、都市圏に限らず、どの自治体においても活用できます。
エリアマネジメントの定義を言及します。国土交通省は「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取組み」という意味で使用しています。一方で、内閣府は「特定のエリアを単位に、民間が主体となって、まちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行おうという取組み」と定義しています。
国土交通省や内閣府に加え、その他の定義を確認すると、エリアマネジメントは「民間主導」が前提のようです。しかし筆者は、必ずしも民間主導でなくてもよいと思います。特に地方圏では、そもそも論として、エリアマネジメントをけん引する民間が少ない状況にあります。また、民間も地方都市に価値を見出すことは難しいかもしれません(失礼で、すみません)。
地方都市で大きな団体は市役所や町村役場です。そこには人・物・金といった行政資源(経営資源)が多数あります。そこでエリアマネジメントの初期段階では、行政主導で進めたほうがよいでしょう(もちろん民間主導ができるならば、最初から民間でやるべきです)。エリアマネジメントが軌道に乗ったら、少しずつ民間主導に変えていくのが理想です。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

戸田市におけるスポーツツーリズムの展開に資する担い手育成に関する包括的研究

政策研究所では、昨年度の調査研究を発展させ、目白大学と「戸田市におけるスポーツツーリズムの展開に資する担い手育成に関する包括的研究」を行います。
昨年度の調査研究では、「交流人口」をキーワードとして、戸田市におけるまちづくり振興策として「交流人口を通じた定住人口の補完」について検討を進めました。観光庁の試算によると、「定住人口」一人当たりの年間消費額を「交流人口」で代替すると、「宿泊の国内旅行者」で26人分、「日帰りの国内旅行者」で83人分となっていることから、この効果に着目して戸田市の現状や展開可能性、今後の課題等を調査しました。
市内には、「彩湖・道満グリーンパーク」や「戸田ボートコース」などの地域資源があり、交流型まちづくりの大きなポテンシャルを秘めています。しかし、スポーツ・レクリエーションを軸とした<交流型まちづくり>を展開するうえでは、「戸田市ならではの目標やイメージの構築」、「プラットホームの構築」、「担い手育成」の3つが課題であることが、昨年度の調査研究で明らかになりました。
今年度の大きなテーマとしては、これまでの研究で課題となっていた「担い手づくり」の部分を中心に研究を進めていきます。そこで、昨年度までの「スポーツ・レクリエーション」から、昨今の国(まち・ひと・しごと創生基本方針2019など)や戸田市の状況から「スポーツ」に絞り、「スポーツツーリズム」の視点を含めて研究を進める予定です。
また、例年と同様に、秋学期に寄附講座「地域政策の開発」に若手職員を講師として派遣し、戸田市のPRの機会にするとともに、職員のスキルアップの機会にしていきます。

(主任研究員 住野 昌洋)

(3)戸田のここに注目!

戸田市の保育の魅力をアップさせるための「とだの保育創造プロジェクト会議」

戸田市では、2018年度から、保育関係者と学識経験者、市が一丸となって、保育人材の確保・定着化・戸田市の保育の魅力アップをテーマに取り組んでいます。

2018年度に実施した取組
公立・私立保育園、小規模保育事業所などの代表者と、市に学識経験者を加えた13人で、3回協議の場を設け、課題の洗い出しや解決のための方策について検討しました。また、テーマに沿った協議・検討の結果、以下の事業を実施しました。
・戸田市初となる保育士を対象とした保育所見学ツアーを実施
・ハローワーク川口との共催で、保育のお仕事面接会・説明会を開催
・園の垣根を超えて悩みや想いを共有する若手保育士交流会を初開催
中間報告会を実施しました
各園長が2018年度の活動報告及び今後の取組について説明を行いました。また、東京成徳大学准教授および十文字学園女子大学准教授から、「保育の質」をテーマに講和をいただきました。中間報告会には、市内保育施設の園長など43人が参加しました。
2019年度の取組
今年度は、1園1チャレンジ「保育園つながりプロジェクト」を企画しています。このプロジェクトは、市内全園でより働きやすい職場、魅力ある保育を目指す取組です。「各園での課題整理→アドバイス・解決のヒントの共有→各園でのチャレンジ→経過報告」という流れで実施し、1園では解決できない課題を、他園と共有して協力することで、解決の糸口を見つけていきます。

(政策秘書室 重松 会里子)

(4)戸田ゼミの取り組み

第2回(6月20日)の報告

第2回では、政策形成アドバイザーより「政策フレームワークの紹介」と題して、講義をしていただきました。
「フレームワーク」は、「枠組み」や「構造」などと和訳され、民間企業では経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ「思考の枠組み」という意味で使われることが多くあります。そこで、今回のゼミでは、各担当の業務改善や事業提案などに活かすことを目指し、政策づくりで使えるフレームワーク「思考の枠組み」について学びました。
ゼミで紹介していただいた主な内容は、以下のとおりです。
・仮説検証法
・問題設定の再確認
・ロジカルシンキング
・三角ロジック
・ギャップアプローチ
・6W4H
・トヨタの5whys など
これらは過去にも学んだことのある内容であり、頭の中では理解しているつもりになっていました。しかし、事例を交えて説明をしていただくと、実際にはできていないものが多々あると反省したところです。
例えば、「ロジカルシンキング(論理的思考)」に関しては、説明の場で「1・2・3・4」と論理展開していくはずが、間の「2・3」を飛ばして、「1」から「4」まで話が急展開することなど思い当たる節があります。今後、普段から順序よく物事を考え、それを言葉にしていくことを意識し、プレゼン前などには周囲の人にも事前に確認してもらい、改善していきたいと感じたところです。
その他の内容についても、今回のゼミを機に改めて意識し直して業務に臨んでいきたいと思います。

(主任研究員 長谷川 昌之)

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