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めるまが96(2019年6月10日配信)

掲載日:2019年9月4日更新

今月の目次
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

コンパクトシティは縮小均衡を促す

自治体運営の縮小均衡を図っていく取り組みは、既に始まっています。今回は行政施策の観点から紹介します。その一つが「コンパクトシティ」です。人口減少時代においても、元気な地域をつくっていく一つの方向性がコンパクトシティです。コンパクトシティは、人口減少圧力の強い地域で少しずつ浸透しています。青森市や富山市などが有名な事例です。
コンパクトシティの先進事例は青森市です。同市はホームページに「住まい、職場、学校、病院、遊び場などさまざまな『機能』を、都市の中心部にコンパクトに集めることで、自動車に頼らず、歩いて生活することのできるまちのことです」と記しています。富山市のコンパクトシティは、2006年に開業した富山ライトレール(LRT)が大きく関係しています。
内閣府は、コンパクトシティの集積の利益を指摘しています。内閣府は「コンパクトシティは、まちの中心部への居住と各種機能の集約により、人口集積が高密度なまちをつくろうとする概念である。より集中した居住形態にすることで、まちの暮らしやすさの向上、都心の商業などの再活性化や、自治体の行政費用の節約等のメリットをもたらす」と述べています。
すべての住民がコンパクトシティに賛成するわけではありません。過去は、推進する自治体と地元住民の軋轢も見られます。しかし、コンパクトシティは多くの先進事例があり、かつ歴史も一定数あります。その中で、軋轢を乗り越えてきた事例もあります。それらを参考にして、地方圏の人口減少に悩む自治体はコンパクトシティに取り組むことも一案でしょう。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

シビックプライドの効果及び向上手段に関する基礎研究

政策研究所では、昨年度と今年度において、株式会社読売広告社と「シビックプライド向上に関する共同研究」を行います。2015年に読売広告社が実施した「あなたの住む街の評価「シビックプライド」ランキング」で、戸田市は「共感」が第1位、「誇り」「人に薦めたい」でも第4位という高い評価を得ましたが、2018年の同調査では大幅にランキングが落ちてしまいました。シビックプライド向上のためには、その原因の分析と検討が必要なことから共同研究を始めました。
昨年度は「戸田市の理想の未来をレゴブロックでカタチにするワークショップ」を開催。生まれから戸田市に住んでいる人や転入して間もない人などシビックプライドの意識が異なる方々に参加してもらい、グループで戸田市の良い点や悪い点など意見交換をした後、レゴブロックで理想の戸田市をカタチにしました。「レゴブロックでカタチにする」という共同作業もあったことから参加者同士すぐに打ち解け、積極的に話し合いがなされるなど活発なワークショップとなりました。
市民それぞれ異なるシビックプライドの思いと、シビックプライドの向上には「地域とのつながり」が重要と考えていることが確認できました。今年度は、具体的にシビックプライドの構造を見える化し、向上に資する有効な手段を研究していきます。
今回のワークショップでは、市民の生の声を聴くことが出来たとともに、自分の住んでいるまちのことを考えてくれている市民がこれだけ多くいることを改めて感じました。

(副所長 櫻井 聡)

(3)戸田のここに注目!

市民の皆さんの健康を応援しています!

戸田市では、市民の皆さんの健康維持・増進のために、さまざまな取り組みを行っています。今回は、市役所2階ロビーで実施する国民健康保険加入者の特定健診受診促進イベントと、同時開催の「食」の大切さをテーマにした食育イベントを紹介します。
(注釈)既に終了しました

血管年齢や脳年齢の簡易測定(6月19日、20日開催)
特定健診受診促進イベントでは、専用の機器を使用して、血管年齢や脳年齢の測定ができます。測定結果には、今後の生活で気を付けるポイントなどが記載されます。また、塩分摂取(高血圧)・カロリー・野菜摂取などについて、機器での測定結果と食生活を結び付けたアドバイスなども行います。
一皿分の野菜を量ってみよう(6月19日開催)
6月は食育月間です。食育イベントでは、健康における「食」の大切さを改めて考えていただく機会として、一皿に必要な野菜の量を確認できる企画を実施します。戸田市役所にお越しの際は、実際に体験して食生活を見直すきっかけにしてはいかがでしょうか。

(政策秘書室 石井 正義)

(4)戸田ゼミの取り組み

第1回(5月29日)の報告
第1回では、今年度の戸田ゼミでどういった内容を学びたいか、その理由なども含めて参加者同士で意見交換を行い、業務上の課題や今後必要になると考えられる事項について議論しました。
ゼミの中では、まず「働き方改革」に関する意見が多く挙がりました。現在、業務のアウトソーシングやリモートワーク(テレワーク)、AI・RPAなどによる業務の効率化が急速に進みつつあります。このような取り組みに関して、民間企業や先進的な自治体から参考となる事例を学びたいとの声が多くあったところです。
15年前に民間企業から市役所に転職した当時、タイムカードで出退勤の管理をしていることに驚きましたが、今も続いています。この感覚は、民間企業から転職してきた他のゼミ参加者も同様の意見であったことがわかりました。また、予算や歳入・歳出、決算などの事務の連携に関しても、民間企業で導入していた財務会計システムのように連携し、効率化できるものもあると感じています。そのため、最近進んでいる新たな業務以外にも、細かい点から改善できることはないか、外部から知見を取り入れたいと考えています。
「働き方改革」以外としては、「安心・安全」や「スポーツ」、「大学連携」「身近な企業による情報提供」などの意見が出ました。さらに、子育てやフィットネスなどの参加しやすいテーマに関する意見がありましたので、今後これらのテーマに適した外部講師を探しつつ、各回の内容を検討していきたいと考えています。
なお、次回は政策をつくっていくための「基本的な視点(思考の枠組み)」や「具体的な手法」について、政策形成アドバイザーから学ぶ予定です。

(主任研究員 長谷川 昌之)

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