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めるまが95(2019年5月10日配信)

掲載日:2019年9月4日更新

今月の目次
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

理想は縮小均衡

昨年度のめるまがは、1年間をとおして、縮小時代の自治体運営の在り方を検討しました。縮小時代とは「人口が減少するに伴い、人・物・金などといった行政資源が縮小していく現象」です。2008年から人口減少が継続的に続いています。これからも人口減少が続いていきます。今年度もさまざまな観点から、縮小現象と共生していく方向性を考えていきます。
経済学には「縮小均衡」という概念があります。縮小均衡とは「経済の安定を維持しながら、経済規模を縮小すること」です。一方で「拡大均衡」もあります。それは「経済の規模を拡張しつつ、同時に経済のバランスを図ること」という意味です。縮小時代の自治体の理想像は、縮小均衡です。行政運営の安定を維持しながら、行政規模を縮小していくことです。
やや話がそれますが、歳入が減り職員数も逓減していく中で、行政サービスはどうなるでしょうか。普通に考えると、行政サービスも減っていくはずです。ところが、現実的には行政サービスは量の拡大が続いています。すべてが縮小しているのに、行政サービスが拡大するという矛盾が生じています(同時に質の向上も求められており、自治体は苦悩しています)。
その一つの打開策として「公民連携」があります。公民連携の一つの視点は、行政サービスの一部を民間にお願いすることです。そうすることにより、自治体負担を減らし、行政サービスの最適化を図り、縮小均衡を達成していきます。既に昨年度は公民連携を取り上げました。今回は公民連携以外の縮小時代の自治体運営の在り方を検討していきます。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

書籍「共感される政策をデザインする 公民連携による戸田市の政策づくりと教育改革」が発行されました

戸田市政策研究所・戸田市教育委員会・牧瀬稔(政策形成アドバイザー)の共著「共感される政策をデザインする 公民連携による戸田市の政策づくりと教育改革」が、3月29日に東京法令出版株式会社より発行されました。政策研究所としては、実に9年ぶりの書籍出版となりました。
2015年国勢調査では、前回(2010年)から人口増加率で全国7位、人口増加数でも全国15位にランクインしている戸田市。本書では、人口減少時代でも発展を続ける戸田市において特に行政視察のリクエストが多い「政策づくり」「教育改革」「公民連携」を中心にまとめ、これからのまちづくりに必要な視点を紹介しています。
前回までの書籍と比較すると、自治体を取り巻く環境や課題が急速に変化していることが分かります。しかし、「政策づくり」に関しては、年々その重要性が増しているようにも感じられます。そのため、本書は政策づくりに関心のある自治体職員や議員、地域政策関係者にとってオススメの一冊となっています。ぜひ興味のある方はご一読いただけると幸いです。
なお、本書の内容については、以下のホームページなどで紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
(政策研究所ホームページ)
http://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/111/hisyo-new-book.html

(主任研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田のここに注目!

カウントダウンパネルを設置しました!

戸田市では、東京2020大会を身近に感じ、気運を高めていただけるように、大会や競技に関すること、戸田ボートコースの歴史などについて、情報発信に取り組んでいます。そこで、今回はオリンピック・パラリンピックカウントダウンパネルをご紹介します。

オリンピック・パラリンピックまでのカウントダウン
オリンピック・パラリンピック開催まで、いよいよ500日を切りました。そこで、先日市内商業施設で開催した「パラスポーツフェスタ」でパネルをお披露目し、現在は市役所2階のロビーと戸田市スポーツセンターに設置しています。各設置場所にお越しの際は、記念にパネルと一緒に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
キャッチコピーについて
パネルには、「ボートのまち 戸田 未来を拓(ひら)く、クルーであれ。」のキャッチコピーを記載しました。このキャッチコピーは、皆さんにボートコースを身近に感じてもらうために制定したものです。

(政策秘書室 石井 正義)

(4)戸田ゼミの取り組み

政策研究所では、職員一人ひとりの政策形成能力の向上を目指し、庁内自主勉強会「戸田ゼミ」を開催しています。この戸田ゼミは、参加希望者を対象に月1回程度開催しています。
政策研究所では、「政策形成能力」を「問題を発見し、その問題を解決するため、自治体職員が一定の政策を構想し、目標を立てて、それを実現するために必要な枠組みと仕組みを創出し、政策を実現していく能力」と定義しています。政策形成能力を向上させるためには、まず「問題を発見する」ことが重要であると考えています。
問題を正確に把握できないと、その後の解決策が全く意味をなさないものとなり、場合によってはマイナスに働いてしまいます。そのため、目の前の仕事を前例踏襲で単に続けていくのではなく、物事を様々な角度から考えていくことが必要です。そこで、戸田ゼミでは考える機会を創出し、広い視野を持って問題を発見できる職員に成長するような「学びの場」を提供していきたいと考えています。
昨年度の戸田ゼミでは「公民連携」を全体のテーマとして設定し、公民連携のまちづくり事例を民間企業の方々から多く学んだところです。今年度は、参加者から学びたいテーマや課題を意見交換の中で抽出し、それに関連した外部講師なども多く招くことで、柔軟な発想や問題発見につながるヒントを得たいと考えています。
なお、今年度のめるまがでは、各回のゼミの紹介だけでなく、外部講師から学んだ汎用性の高い知見なども紹介していく予定です。

(主任研究員 長谷川 昌之)

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