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めるまが84(2018年5月10日配信)

掲載日:2018年6月8日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

縮小時代の自治体運営

2015年国勢調査によると、日本の人口は1億 2,709万4,745人となった。2010年国勢調査と比較すると、96万2,607人の人口が減少した。これは年平均0.15パーセントの減少である。日本全体では、人口は減少しているものの、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は人口の拡大が続いている。2010年国勢調査と比べると51万2,121人も人口が増加している。
2015年国勢調査の結果は、前回よりも人口減少の速度や高齢化の進行度合いが緩和されている。しかし、全体的には人口減少が留まったわけではない。読者が理解しているように、日本は人口減少社会を歩んでいくことになる。この時代において、人口を維持しようとすることは、他自治体から人口の移入を進めなくてはいけない。それが競争を生むことになる。
昨年から「人口減少をどのように生き抜くか」を趣旨とした図書が見られるようになった。少しずつ私たちの意識は、拡大を前提とした時代から、縮小を当たり前と思う時代へ変化しつつあるようだ。なお競争は否定されるものではない。競争があることにより、行政サービスの質的向上が促される側面もある(しかし実際は行政サービスの量的拡大になっている)。
今年度の「めるまが」は、縮小する時代の中での自治体の在り方を考えたい。昨今は、縮小のデメリットばかりが強調されるが、メリットもあるはずである。そして、縮小する時代ならではの自治体運営もあるはずである。現在は、縮小時代であるのに、拡大を前提とした自治体運営をしている。これは様々な歪を生じさせている。次回はその「歪」を言及したい。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

会議体型自治体シンクタンク「戸田市まちづくり戦略会議」

戸田市政策研究所は2008年4月1日から活動を開始し、11年目を迎えています。振り返ると、私が正式に研究員として任命されてから既に6年が過ぎ、自治体職員となってから半分以上の月日を研究所で過ごしています。そのため、今後は個人の研究スキル向上だけでなく、ノウハウの継承などにも力を注いでいきたいと思っています。
さて、戸田市では、研究所のほかにも会議体型自治体シンクタンクとして「戸田市まちづくり戦略会議」があります。戦略会議は、各部局の次長職を中心とした12名の委員が参加し、市長からの諮問に対して調査研究を行っています。今回のめるまがでは、戦略会議で実施した昨年度の研究について少し紹介します。
昨年度は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とする『ボートのまち』の未来を見据えたまちづくりに関する研究」に取り組みました。戸田市には、前回(1964年)の東京オリンピックのボート競技会場となった「戸田ボートコース」があり、2020年以降を見据え、代表的な地域資源の利活用に向けて研究しました。ここでは、過去から現在、未来を想定した状況などを分析したところです。
研究の中での発見としては、地域資源に対する「認知」と「利用」は別物であるということです。特に、地域資源を活用するための重要な主体となる職員の意識や利用に関しては、しっかりと把握することがポイントであると改めてわかりました。通常の調査研究では、市民の声を聴くことに意識しがちですが、職員の意識を把握することも重要です。今回の研究では、会議体型の強みを活かして広く職員の意識を把握し、課題や今後の方向性をまとめたところです。
現在、戸田市では東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて取組を進めています。研究で明らかにした「ボートのまち戸田」として愛されるための「理念」を浸透させることで、有形・無形のレガシーとして発展できるよう、研究成果を活かしていきたいと考えています。

(主任研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田のここに注目!

戸田市の先進的な取組をご紹介します。

市では、警察や地域の皆さん、市内事業者等と連携して様々な取組を行っており、交通事故死傷者数は年々減少しています。今回は、市の交通安全の取組をご紹介します。
2月の交通安全功労者等表彰式で交通安全推進市町村表彰を受けました
交通安全推進市町村表彰は、交通安全対策に積極的に取り組み、交通事故の防止の尽力した市町村で、他の模範と認められる市町村が受けるものです。
路面標示など交通安全施設の整備を行っています
交通の安全確保や交通事故の防止を図るため、効果的な路面標示や、交差点内や交差点付近への特殊舗装など、交通安全施設の整備を行っています。
運転免許証の自主返納を促進しています
高齢者などの交通事故を予防するため、身体機能の低下などにより運転に自信がなくなった人の運転免許証の自主返納を促進するため、自主返納した市民に5,000円分の公共バスの回数券を交付しています。また、自主返納した人は、申請により「運転経歴証明書」を取得でき、公的な身分証明書として利用できるほか買い物の割引などさまざまなサービスを受けることができます。

(政策秘書室 橋田 真由美)

(4)戸田ゼミの取り組み

戸田市政策研究所では、職員一人一人の政策形成能力の向上を目指し、庁内自主勉強会「戸田ゼミ」を開催しています。今年度、11年目となるこの勉強会は、参加希望者を対象に月1回程度開催しています。
昨年度は「戸田市をより『おしゃれ』にする」というテーマを設定し、おしゃれに関する意見交換と外部講師による参考事例の紹介をもとに議論を行ってきました。その他、地域金融機関の行員にゼミに参加していただき、交流を深めるとともに地域の課題に関する議論やシビックプライドに着目したまちづくりに関する公開講座などを実施し、都市に対する愛着や誇りについて学んだところです。
さて、今年度も、5月から2月まで全9回の開催を予定しています。第1回は5月21日(月曜)午後6時から政策形成アドバイザーによる、「政策づくりの基礎」や今年度のテーマでもある「地域企業との連携」に関する講義「政策づくりの基本的視点と公民連携の概要」を行います。第2回以降は、戸田市と関わりのある地域企業との連携を予定しているほか、第1回の内容を踏まえて、ゼミ参加者と共に考え、試行錯誤しながら開催していく予定です。
なお、この戸田ゼミでは、他自治体職員や民間企業の方との交流の場としても機能しています。参加を希望される方は、お気軽にご連絡ください。。

(研究員 千葉 尚樹)

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