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めるまが83(2018年3月12日配信)

掲載日:2018年3月22日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み
(5)戸田市政策研究所からのお知らせ~ぎょうせい発行:月刊「ガバナンス」3月号に掲載されました~

(1)政策形成アドバイザーの徒然

勝って兜の緒を締めよ

私が「自治体間競争」という言葉を耳にしたのは2000年頃と記憶しています。当時、私は自治体職員でした。勤務していた自治体の首長がよく自治体間競争を口にしていました。戸田市は自治体間競争の中で勝ってきた自治体と思います。「何をもって勝つのか」という議論はありますが、戸田市は、定住人口を増やし、財政も安定的に推移しています。勝者です。
現時点では勝者ですが、油断はできません。経営学には「ゆでガエル理論」があります。カエルを熱湯の中に入れると驚いて飛び出します。しかし、常温の水に入れて少しずつ熱していくと、カエルはその温度変化に慣れていき、気づかないうちにゆであがって死んでしまうという話です。これは「小さな危機にいかに気が付くか」という大切さを物語っています。
確かに、戸田市は自治体間競争の中で勝ち残ってきました。しかし未来はわかりません。これからも自治体間競争に勝っていくために、そして何よりも住民の福祉を増進しつづける戸田市であるために、再度気を引き締めなくてはいけません。戸田市にも、小さな危機が襲っています。けど、その危機に気が付かない状況が少しずつまん延しているように感じます。
皆さんもよく知っている諺に「勝って兜の緒を締めよ」があります。この意味は「成功したからといって気をゆるめず、さらに心を引き締めろという戒め」です。今月、神保国男市長がいよいよ勇退されます。そういう時期だからこそ、再度、兜の緒を締めなくてはいけないと考えます。そうでなくては、戸田市の発展の歴史は終わってしまうと思います。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

外部研究機関への職員派遣報告について

昨年度から2年間、外部の研究機関へ2名の職員を派遣しています。今回は、残り期間がわずかとなった職員より、2年間の活動で得た成果などについて紹介します。

(1)公益財団法人日本都市センター(研究員 千葉 尚樹)
日本都市センターで働いたこの2年間で、私が得たものは大きく3つあります。
まず1つ目は、見識を深められたことです。行政学、財政学、まちづくり等、様々な分野の専門家の意見や考え方を直接聴くことができ、知見を広めることができました。また、研究会を担当したことによって、その内容を取りまとめた報告書を作成したことは、得た知識を書籍として形にも残すことができ、大切な宝物になりました。
2つ目は、人とのつながりです。研究室内は、大学院を卒業したプロパー研究員や、私と同じく自治体から出向している派遣研究員がいます。研究員同士で議論を交わしたり、各自治体の動向や取組について一緒に調査したりと、ここでしか出会えない仲間と過ごした日々は、私にとって一生の財産となっています。
最後に3つ目は、戸田市をより好きになったことです。この2年の間に、戸田市政策研究所と共同で戸田市をフィールドとした研究をする機会に恵まれ、市職員とは違った立場で戸田市を俯瞰することができました。市役所の中にいるだけでは気づきにくい魅力を発見し、他の自治体と比較することによって、戸田市をさらに良くしたいという気持ちが強くなりました。
これら日本都市センターで培った経験を生かし、これからも戸田市の役に立つ職員として頑張っていきたいと思います。

(2)プラチナ構想ネットワーク(研究員 駒崎 大樹)
プラチナ構想ネットワークが実現を目指すプラチナ社会の重要な要素の一つとして、「老若男女が全員参加できる社会」が挙げられます。
現在、プラチナ構想ネットワークでは、「インクルージョン」をテーマに、上記のような社会づくりに資するシンポジウムや人財育成事業等、様々な活動を行っています。「インクルージョン」は、異なる世代が、各々の立場、環境、考え方を理解し、それぞれの培った特有の経験やスキルをお互いに認め合い活かし合いながら活躍し、前に進む状態のことを指します。
プラチナ社会の実現には、この「インクルージョン」という考え方のもと、活動に関わる方々、相互の連携を促進することが不可欠です。私も、プラチナ構想ネットワークでの2年間を通して、全国の自治体や企業、大学、NPO等々、多様な地域、業種、世代の方々と関わらせていただきました。
戸田市に戻ってからも、市民、企業、教育機関、地域団体、行政等、様々な人々が関わり、尊重し合い、活躍できるようなまちづくりに貢献していきたいと思います。

(3)戸田のここに注目!

戸田市立笹目小学校が、内閣府のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者として内閣府特命担当大臣奨励賞を受賞しました!

今回は、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた学校づくりを進めている笹目小学校の取組の一端をご紹介します。
ユニバーサルデザインを基盤とした学校づくり
ユニバーサルデザインとは、「全ての人が利用しやすい製品やサービス、環境をデザインする考え方」です。様々な課題のある子どもたちが「わかった」「楽しい」と実感できる授業をつくることで、他の子どもたちにとっても分かりやすく楽しい授業となります。
学校づくりの3つの柱授業デザイン…どの子も授業に参加でき「わかる・できた」を実感できるような授業づくりの取組
学級づくり…落ち着いて授業に取り組んだり、生活したりできるような人間関係づくりや自己肯定感を高めるような取組
教育相談…困っている子や困っている保護者とじっくり話し合うことができるようにしていく取組

(政策秘書室 橋田 真由美)

(4)戸田ゼミの取り組み

第8回(2月20日)の報告

第8回は、シビックプライド分野で戸田市と共同研究を進めている株式会社読売広告社様の「ひとまちみらい研究センター」の取組と、その活用事例である平塚市のシティプロモーションを中心に講演をしていただきました。
戸田市においてもシティプロモーション(戸田市ではシティセールスと呼んでいる)を重点的に取り組んでいます。しかし、今回紹介していただいた平塚市の事例は、計画的でわかりやすく、一過性の話題づくりではない、市民がまちを好きになるような仕掛けが多く成されていました。この点は、シビックプライド分野を長年研究されている読売広告社様の特長であると感じたところです。
講演のまとめとしては、キーワードとして「4C」を挙げられました。これは、「Community」「Culture」「Collaborate」「Continue」の頭文字から取ったものです。まずはキーパーソンとなる人を知り、まちのカルチャーを敬い、一緒に新しい魅力や価値をつくる。そして、市民がまちに残り、市民から愛され続けるまちを目指すといった流れになります。市民を大切にするこの考え方は、非常に参考となりました。
この4Cの背景にあるのは、シビックプライド(Civic Pride)であり、これらの取組を通じて市民権(Citizen ship)へとつなげていくことが目標になるのではないかと思いました。今後は、単に平塚市の事例を真似するのではなく、良い取組は参考としつつ、戸田市の状況をしっかりと分析することで、戸田市らしいシティプロモーションを推進していきたいと思います。
最後に、今回で今年度の活動は終了となりました。次年度以降も、普段の業務で学べないことを中心に、無理せず楽しみながら勉強できる機会をつくりたいと考えています。引き続き、戸田ゼミをよろしくお願いします。

(主任研究員 長谷川 昌之)

(5)戸田市政策研究所からのお知らせ~ぎょうせい発行:月刊「ガバナンス」3月号に掲載されました~

株式会社ぎょうせい発行の月刊「ガバナンス」3月号のSkill Up特集「わかりやすい報告書を作ろう!」において、政策研究所の取組が掲載されました(52ページ~54ページ)。政策研究所で心掛けている報告書作成のポイントなど、わかりやすく紹介していただきましたので、ご一読いただけると幸いです。

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