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めるまが75(2017年7月10日配信)

掲載日:2017年8月4日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

観光振興しても定住人口は増加しない?

政策づくりでは、通説と現実が異なることが多々あります。例えば、しばしば「観光客が増加すれば、定住人口が増える」ということが指摘されます。そのため少なくない地方自治体が定住人口を増加する第一歩として観光振興に取り組むことがあります。それでは、観光客が増加している地方自治体は、定住人口が増えている事実はあるのでしょうか。
私が調べた限りですと回答は「No」です。観光客が継続的に増加している地方自治体を30団体ほど選定し、それらの定住人口の増減を確認しました。その結果は、定住人口が増加している傾向は見られませんでした。むしろ定住人口が減少している自治体もあります。多くの人は、観光する場所と生活する場所は「別物」として考えているのではないでしょうか。
ただし、「まったく観光振興が定住人口の増加に影響していない」とは、言えないと思います。これは何の裏付けもありませんが、私の感覚ですと、100万人観光客が訪問すると1人くらいは定住人口が増加するような気がします。観光客を100万人確保するということは、とても大変です。しかし定住人口1人を増やすのは政策の内容次第で十分に可能です。
すなわち「観光客が増加すれば、定住人口が増える」という発想ではなく、はじめから「定住人口が欲しければ、観光振興は無視して、定住促進に取り組む」という考えが重要なのです。この考えは、当たり前と言えば、当たり前なのですが、地方自治体の中には「観光振興から…」と考える傾向が少なくありません。なぜ、遠回りを選択するのか分かりません。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

都市の魅力を高めるための“おしゃれ”の研究

皆さんにとって“都市のおしゃれ”とは何でしょうか。
“おしゃれ”は辞書を紐解くと「服装や化粧などを洗練したものにしようと気を配ること」とあります。しかし、おしゃれの感覚は一人一人の感性によるところもあり、万人に容認される“おしゃれ”の定義付けはかなり難しいようです。
そのような中、政策研究所では市職員9名を構成員とするプロジェクトチームを設置し、今年度から2年間の予定で、公益財団法人日本都市センターと都市のおしゃれについて共同研究を進めていきます。これまでの3回の準備会では、“統一感”や“人が集う空間”“シビックプライドを抱く空間”などをキーワードに活発な議論が交わされています。今後、“おしゃれ”をキーワードとしたまちづくりのモデル事業として全国展開できるよう、汎用性に意識して研究成果を導き出していきます。
さて、先日、市内の神社で夏の暑さを乗り越え、元気に何事もなく、無病息災を願うための神事「茅の輪くぐり」が開催されました。その空間は、大木の隙間からこぼれる夕暮れの光が雨で湿った境内の石畳を橙色に染め、青々とした草木の香に輪をくぐる足音。光・色・香・音がそれぞれ誇張することなく、すべてが互いに調和した心安らぐ、幻想的な空間を演出していました。この空間も視点を広げて見れば“おしゃれな空間”の一つかも知れません。
神社はそもそもコミュニティの中心で、地域の人々にとってはシビックプライドを抱く神秘的な空間です。どうやら、著名なデザイナーが設計した建造物や気取った空間ばかりが“おしゃれ”とは限らないようです。
そろそろ皆さんにとってのおしゃれな空間は見つかりましたでしょうか。

(副所長 梶山 浩)

(3)戸田のここに注目!

起業を目指す女性を応援!「女性チャレンジショップ事業」

戸田市では、起業を考え、その実現に向けチャレンジする女性に対して様々な支援を実施しています。その一つが「女性チャレンジショップ事業」です。
趣味や特技を生かして起業したい女性が、実際に商品販売やサービスの提供を行うお店を試験的に開業できるというものです。出店の機会を提供することで、運営ノウハウの習得や顧客ニーズの把握など、起業につながるヒントを得ることができます。
6月に第1回女性チャレンジショップが出店
6月に、第1回目が上戸田地域交流センターで開催されました。アクセサリーやキャンドル、ベビー用品等の販売やカフェなど、女性らしさがきらりと光る素敵なお店が並び、その場で体験できるワークショップなども行われました。
第2回女性チャレンジショップ(8月)の出店者を募集中!
市内で起業予定の女性または団体等で、チャレンジショップに出店したい人を募集しています。要件等、詳しくは市ホームページをご覧ください。

(市ホームページ)
https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/214/keizai-challenge-shop.html

(政策秘書室 橋田 真由美)

(4)戸田ゼミの取り組み

第2回(6月27日)の報告

今年度の戸田ゼミでは、主なテーマとして「おしゃれ」について考えています。第2回は、「おしゃれなまち」と「(前回意見の出た)おしゃれの要素が戸田市にどのように移転(活用)できるか」を参加者が事前に考え、事前課題で意見の多かった回答を中心に、ワールド・カフェで意見交換を進めました。
この「ワールド・カフェ」とは、カフェにいるようなリラックスした雰囲気のなか、参加者が少人数に分かれたテーブルで自由に対話を行い、時々他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら話し合いを発展させていく手法です。その結果、参加者の相互理解を深め、集合知を創出することができます。
今回のワールド・カフェでは(1)おしゃれなまちや要素から戸田市に移転できること、(2)選ばれるために何を活用するか――の2点について意見交換しました。(2)では、「倉庫」「ボートコース(水辺)」「花火大会」などの戸田市の地域資源を活用すべきとの意見が多くありました。特に「倉庫」は戸田市の特徴の一つであり、ネガティブなイメージもありますが、使い方次第では大きな可能性を秘めていることがわかりました。

第3回(7月11日)の案内

第3回では、ゲストスピーカーによる公開講座を実施します。今回の講演は、おしゃれなまちを考えるうえでの参考事例の紹介として、松戸市で地域内外からクリエイティブ層を誘致し、まちの活性化につなげている取組を主導した株式会社まちづクリエイティブ様をお招きします。
同社は、現在埼京線沿線の魅力を発信するエリアブランディングプロジェクトを進めており、今後の業務との関連性についても考えていきたいと思います。

日時:7月11日(火曜)午後6時から
場所:市役所1階 東側休憩室

(主任研究員 長谷川 昌之)

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