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めるまが44(2014年8月11日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

首長の思想を実現する戸田市政策研究所
しばしばシンクタンクは「中立性」が求められると指摘されます。中立とは「対立するどちらの側にも味方しないこと。特定の思想や立場をとらず中間に立つこと」という意味があります。しかし厳密な意味で中立は不可能です。シンクタンクを組織する人は、何かしらの思想や立場を持っています。それが全く政策研究に反映されないことはありません。
アメリカの多くのシンクタンクは共和党系か民主党系かに色分けされます。我が国のシンクタンクも、シンクタンクの運営費を拠出している団体の色に染まります。例えば、銀行系のシンクタンクが銀行を批判することはできません。その意味で、完全な独立はありません。その視点で考えると、自治体シンクタンクも自治体から独立することはありません。
そもそも自治体シンクタンクは補助機関になります。補助機関が首長から独立していることは制度的にありません。実質的には、独立はないのです。そうであるならば、首長の考えを実現する政策研究に重きを置くべきです。そのため戸田市政策研究所は副市長を所長としました。当時の自治体シンクタンクでは、副市長を所長にする事例は少なかったです。
地方自治法第167条には「副知事及び副市町村長は、普通地方公共団体の長を補佐し、普通地方公共団体の長の命を受け政策及び企画をつかさどり・・・」とあります。つまり政策や企画の総責任者は「副市長」と明記しています。そこで戸田市政策研究所の所長を副市長にしました。このようなことも山本主幹(当時)との意見交換の中で決めた一つです。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

「戸田市における子育て支援活動に対する相互ニーズに関する研究」
本研究では、目白大学社会学部地域社会学科との共同研究としてアンケート調査を実施しました。研究の中では、戸田市における若年層に目を向け、子育てする環境として戸田市の施策はどのように住民に受け止められているのか、住民のニーズはどこにあるのか、行政は住民のニーズに応えられているのかといった諸点を分析し、若年層の定住問題とも結びつくであろう、「子育て支援サービス」に関する実態と意識を把握し、今後の施策に有益となる知見を描出することを目的に実施しました。
アンケート調査においては、子育てに焦点を置くため、調査対象を住民全体ではなく、20歳代から50歳代までの住民とし、サンプル数を1500人にするとともに、年齢ごとの人口比率、推定回収率などを考慮した住民基本台帳からの無作為抽出としました。
調査の結果、子育て支援サービスは他者との関係の中で認知され、そして利用されやすい傾向にあることがわかりました。ライフスタイルが多様となっている現代社会において、旧来のように子育ては家庭で行うべきとするのはどこか限界があります。今後、転入・転出人口が多い戸田市の特徴を踏まえ、研究結果を施策に反映させていきたいと考えます。
なお、報告書については、政策研究所ホームページに掲載しておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。
(研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

先日受講したある研修で学んだことをご紹介します。講義の冒頭、講師の方から「皆さんも日頃の業務の疲れが蓄積しているでしょうから、今日は後半に睡眠学習、寝てもいい時間を設けましょうか」という魅力的なコメントが発せられました。会場からは笑いがあふれ、程よく解けた緊張感により、活発に意見が出やすい環境が整ったように思います。講師の方も参加者の心を掴むため、話術の習得などあれこれ大変だなと感じていましたが、冗談だと思っていた「寝てもいい時間」は本当に実施されました。
心身をコントロールするひとつの方法として、「自律訓練法」を実践する時間が設けられたのです。当該研修は「メンタルヘルス」をテーマにしたものでしたが、ここで行われた「自律訓練法」はリラックスした状態を意識的に再現する技法のことであり、疲労回復やストレス緩和などに効果があるとされています。講師の方からは、実践中に寝てしまっても構わないと伝えられた上で、受講者は薄暗くされた講堂内で呼吸を整え、目を閉じ、腕や足の重さと温かさをイメージしました。私には初めての経験であり、その感覚をうまく感じ取ることができませんでしたが、訓練することで、騒がしい場所や短時間でも同様の効果が得られるようです。このような技法は、ここ一番の状況で最高のパフォーマンスを発揮したい場合などにおいても、過度な緊張を解すため非常に有効ではないでしょうか。今後訓練を積み、ぜひともマスターしたいものです。
(主任研究員 生出 豊)

(4)戸田ゼミの取り組み

第3回(7月18日)の報告
第3回では、今年度の戸田ゼミの進め方について事務局から説明した後、グループワークを行いました。グループワークは、第2回戸田ゼミで決定したテーマ4案を基に、ゼミ生が研究したいと思うテーマで班を構成し、年度末のグループ発表に向けて以下の項目に沿って研究計画を作成しました。
1.各班構成名簿(所属、年数、氏名)
2.研究テーマ
3.研究内容、研究理由、研究スケジュール等
4.各自の役割を決定
第4回(8月22日)の案内
第4回は、神保市長から次年度重点事項施策についての講話をいただき、その後、戸田ゼミ生との意見交換の場を設けます。意見交換では、第3回戸田ゼミで作成した研究計画を基に、神保市長から戸田ゼミ生へアドバイスをいただき、班毎に自由な形式でフランクに交流できる場とする予定です。
日時:8月22日午後6時から
場所:文化会館(予定)
今年度の講義は、各回完結を考えています。そのため、過去のゼミに参加していないから入りづらいと思っている方でも安心です。是非お気軽に事務局までご連絡ください。
(研究員 柄澤 映)

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