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めるまが38(2013年12月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

エンジンと円陣をつくりだす組織
前回は企画の重要性を指摘しました。まずは企画部門が期待されている企画力を発揮させることが第一に重要であると主張しました。しかし、昨今は様々な事情から企画部門が企画をできない状態にあります。そこで、一つの手段として企画に特化した組織として自治体シンクタンクの存在意義があることを示しました。自治体シンクタンクは企画する組織にもなります。
矛盾するようですが、自治体シンクタンクは「企画している<だけ>」ではいけません。企画だけでは頭でっかちの組織であり、他部門から外方を向かれてしまいます。どんなにいい企画をつくっても、その企画を具現化する担当部門の協力なしには、企画は計画倒れになってしまいます。そうならないためには、担当部門の意向もしっかりと把握しつつ、関係部門を巻き込むための仕組みづくりも求められます。
関係部門を巻き込こむ仕組みづくりとは、ある意味「エンジン」としての役割も自治体シンクタンクに求められるということです。エンジンとは、一般的には内燃機関を指します。ここでは、自治体政策を推進する原動力という意味で使用しています。また、エンジンだけではなく「円陣」という思考も大切です。関係部門が集まり、一致団結して同じ目標に向かって取組むことも意味します。
ただし、関係部門の意向を無視した企画づくりは、「あいつら何をやっているんだ?」と思われ、自治体シンクタンクが「猿人」と捉えられてしまいます。猿人は、私たちの先祖ですから、その重要性も理解できます。しかし、猿人から原人になり、原人から旧人となり、旧人から私たちの新人となるには、時間がかかりすぎます。他部門から、「猿人」として見られないためにも、しっかりと関係部門の意向を把握し、巻き込んでいくことが大切です。
(政策形成アドバイザー 牧瀬稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

「戸田市におけるシティセールス、今後の方向性について」(2年目)
本研究は、法政大学地域研究センターとの共同研究により2012年度から研究に取り組んでいます。昨年度の中間報告では、戸田市におけるシティセールスのタイプを“居住地型”とした上で、戸田市における地域ブランド構築化に必要な要素を整理し、戸田市の位置づけを以下のようにまとめました。
「戸田市は、現在特定の既存イメージを持たない自治体であり、今後シティセールスにおいては、地域の特定のイメージを創出する必要のある自治体である。イメージを創出するにあたり、ブランド化の対象物(自治体や住民が求める地域のイメージと、地域が持つ優位性のある住環境資源)を確定し、それを地域内で育て、外部にPRする必要がある自治体である。」
さらに、戸田市が持つ住環境資源のポテンシャルを3点浮き彫りにしました。
1.「働く人」にとって住みやすい環境
2.「住民参加」
3.「教育・子育て」
さて2年目となる本年度は、まず戸田市が他自治体と差別化できる住環境資源の優位性を深堀し、戸田市のセールスポイントを探っています。前年の3つのポテンシャルについてさらに展開し、「雇用力」「緑化率」「コミュニティ活動力」をキーワードに調査を進めています。この調査は、戸田市のセールスポイントを考える際の重要な指標になると考えています。
また、市外へのPR 活動を推進していく際の基礎となる地域住民の地域への愛着醸成や自治体内部の浸透について、職員と市民のネットワーク力の調査や職員の意識調査を行っています。市民の方や職員へのヒアリング調査やアンケート調査により、戸田市が持つプロモーション力を明らかにしていきます。
2カ年研究も終盤に差し掛かり、これまでの調査で見えてきた戸田市における方向性をまとめる時期になってきました。しかし、シティセールス活動は、中長期的な視点が必要です。本研究の後も継続的に取り組むことが重要です。その一つの道標となるような研究にしたいと考えております。詳細は年度末の政策研究所シンポジウムあるいは研究報告書にてご確認いただければ幸いです。
(研究員 鈴木伸明)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

今年も早いもので、あと一月となりました。この時期、日本全国で注目となるのが、その年に1番流行った言葉を決める「日本流行語大賞」です。
今年は特に抜き出た言葉が無く、どの言葉が大賞を受賞するのかが注目されていました。そのような中、今年は異例の「今でしょ」「じぇじぇじぇ」「おもてなし」「倍返し」の4つの言葉が大賞を受賞されました。
2013年を迎えるにあたり、「今年こそは自分で決めた1年の目標を継続して頑張ろう」と思い望みましたが、続いたのは僅か2ヶ月でした。(娘に事あるごとに「継続は力なりだぞ」なんて言い続けているのに・・・。)我ながら情けない。
そんな中、テレビから飛び込んできた言葉が「今でしょ!」でした。
林先生のお話や言葉を聞く度に、心が痛みました。
「よし、来年こそは頑張ろう!」心に強く思いました。
いやいや「今でしょ!」
今から頑張っている今日このごろです。
(主任研究員 内山敏哉)

(4)戸田ゼミの取り組み

第6回(11月28日)の報告
都市間競争の時代において、戸田市が勝ち抜くためには職員一人一人の政策形成能力の確立と一層の向上が必要です。そこで、今年度後半の戸田ゼミでは、前例踏襲ではない柔軟な政策立案へとつなげるためにも、戸田市へ向けてではなく、他自治体の事例を参考に進めていきます。
参考とする自治体としては、シティプロモーション自治体等連絡協議会で共にシティセールスの向上を目指す、静岡県小山町を事例として取り上げていきます。
第6回では、まちの概要を確認するとともに、地域資源から事業立案へとつなげることができないか等、ゼミ生が意見を出し合いました。今後、それぞれが事業案を発表し、ゼミとして一つの事業施策をまとめていきたいと考えています。
第7回(12月16日)の案内
戸田ゼミでは、指定図書の共通講読と意見交換のほかに、有識者・学識者による講義や意見交換を通じて、政策形成能力の向上を目指しています。
今回は、現役国連職員としてパレスチナで活躍されている高橋氏から、世界の情勢や外から見た日本、地方自治体等について講演していただくことで、視野を広げるきっかけにしたいと考えています。
日時:12月16日、午後6時から
場所:市役所1階東側休憩室
また、この戸田ゼミでは、他自治体職員の方との交流の場としても機能しています。参加を希望される方は、お気軽にご連絡ください。
(研究員 長谷川昌之)

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