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カワセミ通信は、彩湖自然学習センター(みどりパル)が発行する情報紙です。彩湖自然学習センターで開催される講座や彩湖で観察できる様々ないきものたちの情報を掲載し、ほぼ毎月発行しています。ホームページ・館内配布のほかに、市内の保育園や小学校に通う家庭や市内中学校に配布しています。
カワセミ通信2026年1月号 [PDFファイル/550KB]


季節のいきもの
モズのはやにえ
秋から冬になりモズが木のてっぺんで大きな声で鳴くようになると、センター周辺ではモズのはやにえと呼ばれるものが観察できます。モズは捕まえた獲物をとがった枝やとげなどに刺しておく習性があるのです。これをモズのはやにえと呼びます。
センター周辺で昨年観察したはやにえを紹介します。1番は、このコラムの主役モズです。目のあたりに黒い線がありなかなか強そうです。2番からはやにえです。ドウダンツツジの枝にささっているカメムシです。3番のミミズも良く見られます。4番はツチイナゴです。
センター周辺にはノイバラがたくさん生えていて、その折れた枝に刺さっていたのは、5番のアカトンボです。この写真には写っていませんが、同じ木にツチイナゴも刺さっていました。
ノイバラがあちらこちらに生えていますので、この日は次々にはやにえが見つかりました。今回は、初めてのものも見つかりましたが、6番のナナホシテントウ、7番のオオカマキリは初めて見ました。8番はカナヘビです。色が青白く見つけやすいはやにえです。
皆さんのお家の近くの公園などで、植え込みなどがあるともしかしたら、モズのはやにえが見つかるかもしれません。探してみてください。
(K.T)