3回目接種の効果と副反応
3回目接種の効果
日本で接種が進められているワクチンは、高い発症予防効果等がある一方、感染予防効果や、高齢者においては重症化予防効果についても、時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが示唆されています。
3回目接種をした場合、接種しなかった場合と比較して、低下した感染予防効果や重症化予防効果等を高める効果があることが、臨床試験や様々な疫学研究等で報告されています。
よくあるご質問(出典:厚生労働省Q&A)
Q:なぜ、追加(3回目)接種が必要なのですか。
A:日本で接種が進められているワクチンは、デルタ株等に対して、高い発症予防効果等がある一方、感染予防効果や、高齢者においては重症化予防効果についても、時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが示唆されています。このため、感染拡大防止及び重症化予防の観点から、初回(1回目・2回目)接種を完了したすべての方に対して、追加接種の機会を提供することが望ましいとされています。
【厚生労働省Q&A】3回目接種はなぜ必要なのですか(外部サイトへリンク)
Q:追加(3回目)接種には、どのような効果がありますか。
A:追加接種を行わなかった場合と比較して、デルタ株等に対して、感染予防効果や重症化予防効果等を高める効果があります。
【厚生労働省Q&A】3回目接種にはどのような効果がありますか(外部サイトへリンク)
【厚生労働省コラム】知っておきたい新型コロナワクチン追加接種の疑問を解説!その効果や副反応は?
【厚生労働省】知っておきたい新型コロナワクチン追加接種の疑問を解説!その効果や副反応は?(外部サイトへリンク)
ワクチン接種の効果に関する埼玉県の動画公開
ワクチン接種の効果について、埼玉県作成の動画を下記アドレスからご覧いただけます。
丸木雄一医師(埼玉県医師会常任理事)
ワクチン接種の効果について(外部サイトへリンク)
坂木晴世先生(国際医療福祉大学大学院准教授)
ワクチン3回目接種の必要性について(外部サイトへリンク)
竹田普浩医師(かわぐち心臓呼吸器病院理事長)
ワクチン未接種者が重症化することについて(外部サイトへリンク)
3回目接種に使用するワクチン
1・2回目に接種したワクチンの種類に関わらず、ファイザー社または武田/モデルナ社のワクチンを使用します。
ファイザー社は1・2回目の接種量と同量ですが、武田/モデルナ社は半量になります。
厚生労働省「追加(3回目)接種に使用するワクチンについてのお知らせ」 [PDFファイル/961KB]
厚生労働省「新型コロナワクチンについて皆さまにしってほしいこと」 [PDFファイル/5.83MB]
交互接種
交互接種とは
1・2回目と異なるワクチンを用いて3回目接種することを「交互接種」といいます。
1・2回目接種で、ファイザー社、武田/モデルナ社、またはアストラゼネカ社のワクチンを受けた場合、3回目接種では1・2回目接種時に接種したワクチンの種類にかかわらず、ファイザー社または武田/モデルナ社のワクチンのいずれかを接種することが可能です。
3回目接種を行った方に交互接種に関するアンケートを実施しました
2022年2月に、2回目接種がファイザー社で、3回目接種がモデルナ社を接種した一般の方へ、交互接種に関するアンケートを実施しました。
新型コロナウイルスワクチン3回目接種後アンケート [PDFファイル/18KB]
安全性
英国では、2回目接種から12週以上経過した後に、様々なワクチンを用いて3回目接種を行った場合の研究が行われ、3回目の接種後7日以内の副反応は、1・2回目と同じワクチンを接種しても、異なるワクチンを接種しても、どちらも安全性が確保されることが報告されています。
効果
英国の研究によると、1・2回目接種でファイザー社ワクチンを受けた人が、3回目でファイザー社ワクチンを受けた場合と、武田/モデルナ社ワクチン(注釈1)を受けた場合のいずれにおいても、抗体価が十分上昇することが報告されています。
また、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会では、米国の研究報告から追加接種時に交互接種を実施した際の抗体価は十分上昇したデータが発表されています。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 中和抗体加価の上昇 |
---|---|---|---|
ファイザー | ファイザー | ファイザー | 20.0倍 |
ファイザー | ファイザー | モデルナ | 31.7倍 |
モデルナ | モデルナ | ファイザー | 11.5倍 |
モデルナ | モデルナ | モデルナ | 10.2倍 |
よくある質問(出典:厚生労働省Q&A)
Q:追加(3回目)接種では、どのワクチンが使用されますか。初回(1回目・2回目)接種とは異なるワクチンを使用(交互接種)しても大丈夫でしょうか。
A:追加接種に使用するワクチンは、初回接種に用いたワクチンの種類に関わらず、mRNAワクチン(ファイザー社のワクチン又は武田/モデルナ社のワクチン)を用いることが適当であるとされています。
【厚生労働省Q&A】追加(3回目)接種では、どのワクチンが使用されますか。初回(1回目・2回目)接種とは異なるワクチンを使用(交互接種)しても大丈夫でしょうか。
副反応
3回目接種後の副反応は、いずれのワクチンも、2回目と同様の症状が見られますが、武田/モデルナ社のワクチンについては、2回目と比べて、発熱などの症状が少ないことが報告されています。
ファイザー社及び武田/モデルナ社の薬事承認において、3回目の接種後7日以内の副反応は、一部の症状の出現率に差があるものの、おおむね1・2回目と同様の症状が見られています。
(注釈)武田/モデルナ社のワクチンにおける3回目接種は、1・2回目接種で用いた量の半分の量となります。
3回目接種を行った方に副反応に関するアンケートを実施しました
2021年12月に、市内医療機関で3回目接種をファイザー社で接種した医療従事者の方へ、副反応に関するアンケートを実施しました。
新型コロナウイルスワクチン3回目接種後アンケート(医療従事者) [PDFファイル/144KB]
よくある質問(出典:厚生労働省Q&A)
Q:追加(3回目)接種ではどのような副反応がありますか。2回目より重いのでしょうか。
A:海外の臨床試験の結果では、ファイザー社のワクチン及び武田/モデルナ社のワクチンいずれの場合も、2回目の接種後と比較して有害事象の発現傾向は概ね同様であると確認されていますが、リンパ節の腫れなどについては、初回(1回目・2回目)接種時と比較して、発現割合が高い傾向にありました。国内の調査結果(中間報告)でも、ファイザー社のワクチンにおける、追加接種から1週間後までの有害事象の状況は、2回目の接種後とほぼ類似していましたが、腋窩痛(わきの下の痛み)などについては、3回目の接種後の方が、発現頻度が高い傾向が見られました。
【厚生労働省Q&A】追加(3回目)接種ではどのような副反応がありますか。2回目より重いのでしょうか。(外部サイトへリンク)
関連リンク
- 【厚生労働省】知っておきたい新型コロナワクチン追加接種の疑問を解説!その効果や副反応は?(外部サイトへリンク)
- 厚生労働省「追加(3回目)接種に使用するワクチンについてのお知らせ」 [PDFファイル/961KB]
埼玉県新型コロナワクチン専門相談窓口
埼玉県は、接種後の副反応や有害事象等について、看護師等による相談窓口を設置しています。
0570-033-226(24時間対応・土日祝日含む)
厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター
0120-761770(午前9時から午後9時まで・土日祝日含む)
国の健康被害救済制度
救済制度では、予防接種によって健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合等、予防接種に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
新型コロナウイルスワクチンの接種についても、健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済を受けることができます。