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広報戸田市 2018年3月1日号

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20年間の感謝を込めて

 約10年前から毎月、その時々の想いを綴ってきたこのコーナーですが、2018年3月30日の任期満了をもって市長の職を退任しますので、今回が最後の執筆となりました。

 この場をお借りして皆さんに一番にお伝えしたいこと、それは皆さんへの感謝の気持ちです。

 これまで20年、私は常に戸田市の将来のことを考え、全力で駆け抜けてきました。その道のりは決して平坦でなく、侃々諤々、議論を重ね、毎日がまさに戦いとも言える日々でした。それでもなお、市長として職を全うできたのは、市民の皆さんのご理解とご協力の賜物です。改めて、心から感謝申し上げます。

 思い起こせば、戸田市の将来に関わるさまざまなことを決断、実施してきました。例を挙げると切りがありませんが、情報公開制度の構築、川口市・蕨市との合併協議会からの脱退、県内初の「政策研究所」の設置、中学生までの「こども医療費」の無料化、「自治基本条例」の制定など、戸田市が戸田市らしく花開くよう、常に努力してきたつもりです。

 中でも、特に感慨深いのは、市制施行50周年記念行事を市民の皆さんとつくり上げ、そして共にお祝いできたことです。行政と市民と事業者がまさに一体となって活動する姿を目の当たりにし、閉会式で紙テープが頭上を舞ったときには目頭が熱くなる思いでした。「戸田市はこれからも飛躍していける」、そう確信した瞬間でした。このような大きな節目に、市長として関わることができたことを大変光栄に思います。

 これらの出来事、さらには熱い想いを胸に初登庁したときのことなど、つい昨日の出来事のように思い出されますが、就任当時の広報紙などを見直すと、黒髪の自分がいます。顔のしわも一段と増えたようです。これだけの時を一番近くで見つめ、戸田市と共に過ごせたことを私は誇りに思います。今、この20年間を振り返ると、寂しい気持ちもありますが、それ以上にとても幸せな時を過ごせたことに感謝しています。

 今後は一市民として、戸田市のさらなる発展を誰よりも願い、私なりに見守っていきたいと思います。

 支えてくださった皆さん、20年間、本当にありがとうございました。


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