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広報戸田市 2017年11月1日号

 10年程前に大阪府が「笑いと健康」という冊子を配布しました。「難病克服?」「血糖値の上昇抑制?」「ストレス低下?」「アトピーが良くなる?」「脳や遺伝子にも影響?」と、まるで医者いらずのサブタイトルが並んでいます。半信半疑の人もいるかと思いますが、「ウイルスや細菌を破壊するNK細胞や、抗体をつくり出すβ細胞の働きを活性化させる」「脳への血流が増え記憶力・判断力が活性化する」「エンドルフィンが分泌され、幸福感をもたらし、やる気スイッチをオンにする」「癒しホルモンのセロトニンや、ストレス軽減物質のドーパミンを分泌する」「アレルギー症状の一因であるIgEを減らす」「血行を促進する」「筋力を高める」「基礎代謝がアップする」という実験結果があるのも事実です。笑いの効果は病気の治療そのものに取って代わるものではありませんが、健康のための有能な助っ人です。理想的な笑い方はおなかを抱えて笑う大笑いですが、微笑みやつくり笑いでも続けるとよいそうです。笑うことに費用はかかりません。仕事、学校、友人関係、家庭と悩みの種はつきないでしょうが、日々の生活で笑うことを心掛けてみませんか?

市民医療センター 診療室長 小児科 久保田 千鶴


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