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広報戸田市 2017年6月1日号

いま、そしてこれからの世代に向けた、公共施設の最適化のために 「公共施設等総合管理計画」および「公共施設再編プラン」を策定しました

計画期間:2017年~2045年

 これまで市民生活の利便性の向上に貢献してきた公共施設(学校や市営住宅など)やインフラ(橋りょうや上下水道など)の多くは老朽化が進み、このままだと維持管理費や更新費などに莫大なコストがかかります。市では、この課題を解決するため、長期的な視点をもって、限られた予算の中で計画的かつ効果的に公共施設などの更新・複合化・長寿命化などを行うための「公共施設等総合管理計画」および「公共施設再編プラン」を策定しました。今回はその計画の概要を紹介します。

公共施設等総合管理計画

戸田市の公共施設・インフラの現状を知ろう!

 市の公共施設およびインフラが抱える課題は、施設の老朽化や更新費用の増加とともに、人口の高齢化なども大きく影響しています。

課題(1) 施設の老朽化

公共施設やインフラの多くは1955年~40年代の高度経済成長期に整備され、建設から30年以上経過している施設が70パーセント以上を占めています。老朽化に伴い、近い将来次々に更新時期を迎える見通しです。

公共施設(ハコモノ)の整備年別施設量
築30年以上 72パーセント
築30年未満 28パーセント
築30年~50年未満 52パーセント
築50年以上 20パーセント

課題(2) 市内人口の高齢化

今後、戸田市では老年人口の増加と生産年齢人口の減少が見込まれています。また、社会保障費などの増加により、財政面の負担も増加することが見込まれています。

年齢別人口の推計
年齢 2016年 2045年 増減率
年少人口(0歳~14歳) 21,028人 16,335人 -22.3パーセント
生産年齢人口(15歳~64歳) 93,564人 82,285人 -12.1パーセント
老年人口(65歳以上) 21,184人 41,910人 +97.8パーセント
合計 135,776人 140,530人 +3.5パーセント
  • これらの課題を整理して対応していかなければいけないんだね!

課題(3) 更新費用などの増加

次は、今後約30年で公共施設およびインフラの更新・改修などに見込まれる費用を試算したものです。整備などに充当できる予算に対して、公共施設・インフラともに多額の財源不足が予想されます。

公共施設などの中長期的な経費の見込み
公共施設(ハコモノ) 総費用推計:2,997億円
総充当目安額:2,859億円
整備などに充当できる予算
30年間で約138億円の不足
インフラ 総費用推計:780億円
総充当目安額:560億円
整備などに充当できる予算
29年間で約220億円の不足

今後の各施設の維持管理は?

 次の7つの基本方針に基づき、施設類型ごとの役割・機能に応じた維持管理に取り組んでいきます。

  1. 点検・診断等の実施方針
  2. 維持管理・修繕・更新(建替え)等の実施方針
  3. 安全確保の実施方針
  4. 耐震化の実施方針
  5. 長寿命化の実施方針
  6. 施設再編の推進方針
  7. 総合的かつ計画的な管理を実施するための体制の構築方針

計画策定に当たっては市民の皆さんと意見交換などを行いました。

公共施設再編プラン

 「公共施設等総合管理計画」に基づき、各公共施設の再編に係る中長期的な方向性を示した個別事業計画です。今後は本プランの運用に向けた進捗管理を行い実効性を高めるとともに、社会情勢などに合わせて適宜見直し・更新を行います。

  • 施設を長く安全に使うため計画的に修繕していこう
  • 他の施設と複合化して便利になったね
  • 民間でも同様のサービスが普及しているよね

本計画の詳細は以下でご覧いただけます。

市長メッセージ

戸田市長 神保 国男

 県内一平均年齢が若い本市においても、今後は高齢化が進行することにより、財政運営がさらに厳しくなることが予想されています。そのため、今ある施設全てを今までどおりに維持していくことは困難な状況になっていきます。市民ニーズを的確に捉えつつ効率的な財政運営を行っていくため、本計画を推進し、市民の皆さまが将来にわたって安全安心に暮らしていけるまちづくりに取り組んでまいります。


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