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めるまが80(2017年12月11日配信)

掲載日:2018年3月22日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み
(5)戸田市政策研究所からのお知らせ~「地域創生を成功させた20の方法」のご案内~

(1)政策形成アドバイザーの徒然

地域ブランドは2つの観点から考える

今回は地域ブランドの意味について考えます。地域のブランドは、(1)広義の地域ブランドと(2)狭義の地域ブランド、に分けられます。広義の地域ブランドとは「地域(都市や地域、地方自治体)が持つイメージ」です。原則は既存の地域資源を活用し、組み合わせることを通して構築されます。これは無形の資産になります。端的に「地域のイメージ」と称されます。
広義の地域ブランドを紹介します。読者は「古本街と言えば・・・」と聞かれたとき、どの地域を脳裏に描くでしょうか。多くは、きっと「神田神保町」を思い浮かべるでしょう。この地域のイメージが広義の地域ブランドとなります。神田神保町のような広義の地域ブランドは、横浜市の元町や、小布施町と言えば景観まちづくりなどが該当します。
一方で、狭義の地域ブランドは「その地域(都市や地域、地方自治体)から生じている財(商品)・サービスという有形の資産」です。「地域名」と「商品・サービス名」とを組み合わせた地域団体商標制度が代表例です。同制度は「商標法の一部を改正する法律」に起因しています。「大間まぐろ」「和倉温泉」「信州そば」などが事例となります。
広義の地域ブランドと狭義の地域ブランドは密接な関係にあります。広義の地域ブランドを統一的なコンセプトとして活用することにより、狭義の地域ブランドを開発するという事例があります。あるいは狭義の地域ブランドの積み重ねの延長線上に、広義の地域ブランドを創造していくケースもあります。重要なことは、2つの地域ブランドを密接に関係させ、相乗効果を発揮させていくことです。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

「地域コミュニティの世代間断絶をつなぐ、女性の地域開業の可能性」の研究経過報告

戸田市政策研究所では、2016・2017年度の2間の取組として、法政大学地域研究センターと「地域コミュニティの世代間断絶をつなぐ、女性の地域開業の可能性」の共同研究を実施しております。
地域コミュニティ活性化には多世代参加が肝要である中で、戸田市に居住する女性は男性に比べて地域活動への参加が活発である反面、子育てを終える時期に合わせて参加率が急低下する傾向がみられ、戸田市の地域コミュニティにおける世代間断絶の状態が確認されております。その最大の要因は、子育てを終える時期の女性の「就業」が挙げられ、就業するため、時間や地理的都合から地域を離れざるを得ず、結果的に地域コミュニティからも離れてしまう傾向があります。
そこで、女性の就業希望と地域における資源を明確にして地域開業の可能性を調査し、戸田市における具体的な施策に向けて研究を行うものです。
昨年度は、既に地域で開業されている、これから開業を考えている人にヒアリング調査を行い、戸田市における女性の地域開業に関する特性を見出しました。今年度は、25歳から54歳で市内在住の3,000人の女性にアンケート調査を実施し、昨年度見出した地域特性について検証を進め、具体的な施策に向けた研究を進めております。
現在、アンケート調査を終えて、分析を進めるとともに、アンケート調査で座談会の参加を了解していただいた方と座談会を行い、より具体的な課題や状況を収集しております。年度末には、2年間の調査研究の成果として、戸田市の地域特性を生かした女性の働き方の可能性や新しい形の女性の就業支援につなげる施策を提言したいと考えております。

(主任研究員 川上 裕丈)

(3)戸田のここに注目!

2017年12月1日から「戸田市犯罪被害者等支援条例」が施行されました

「犯罪被害者等基本法」に基づく「戸田市犯罪被害者等支援条例」が2017年12月1日から埼玉県内で初めて施行されました。この条例は、犯罪被害にあわれた方やそのご家族が、少しでも早く平穏な生活を取り戻すことができるよう、行政だけでなく地域全体で犯罪被害者等の置かれた状況を理解し支えていくため、(1)専門相談窓口の設置(2)相談体制の確立(3)関係各所との連携及び(4)犯罪被害者等に対する市民の理解の増進等を目的として制定しています。
これに先立ち、2017年11月28日には、蕨警察署及び公益社団法人埼玉犯罪被害者援助センターと、犯罪被害者支援に関し相互協力し、被害者の権利や利益の保護を図るため「犯罪被害者等支援の連携協力に関する協定」を締結しました。
戸田市では、この条例の施行を契機として、犯罪被害にあわれた方々が、地域社会で孤立することなく、必要な支援を適切に受けることができ、安心・安全に暮らせるまちを目指していきます。

(政策秘書室 有吉 正憲)

(4)戸田ゼミの取り組み

第6回(11月21日)の報告

第6回では、これまで学んできたおしゃれなまちの要素やシビックプライドのポイントを踏まえ、戸田市の「水辺を活用したおしゃれづくり」について意見交換を行いました。
戸田市には、前回(1964年)の東京オリンピック競技大会のボート競技会場となった「戸田ボートコース」や、年間100万人以上が訪れる東京ドーム14個分の広大なレクリエーションゾーン「彩湖・道満グリーンパーク」があります。また、整備された親水空間「笹目川周辺」では、普段体験できない舟下りや出店販売などのイベントが多くの方の手によって実施されるなど、「水辺」環境は戸田市の大きな魅力の一つとなっています。
そこで、今回はワークショップ形式にて「戸田ボートコース」「彩湖・道満グリーンパーク」「笹目川」の3か所に絞り、(1)おしゃれの要素(2)シビックプライド(3)おしゃれになるにはどうするか――について議論しました。議論の中で気になる点としては、対外的には「戸田ボートコース」が最も有名な場所ですが、普段の関わりという点では薄く、彩湖・道満グリーンパークの方がシビックプライドをより感じるとの参加者がほとんどであった点です。
これまでの議論の中でも「人が集まる」ことは、おしゃれの重要な要素となっていましたが、様々な方が関われることや関わるためのハードルの低さについても大きなポイントであることを実感しました。また、活用のしやすさについても影響しているように感じられ、おしゃれの感じ方は一つではないため、人がまちに関わりやすい、まちづくりに参画しやすいことを意識する必要があるとわかってきたところです。
ワークショップの最後に、参加者に対して上記3か所の内で現実的におしゃれとして最も活用できる場所を確認したところ「彩湖・道満グリーンパーク」に全員の手が挙がる結果となりました。

(主任研究員 長谷川 昌之)

(5)戸田市政策研究所からのお知らせ~「地域創生を成功させた20の方法」のご案内~

牧瀬稔政策形成アドバイザーの書籍「地域創生を成功させた20の方法」(秀和システム)が今月出版されました。本書は、実際に地域創生を成功させた5つの市・町へのインタビューや、その成功の秘訣を分析した地域創生の参考書となっています。この中では、戸田市の取組も紹介されていますので、ぜひご覧ください。
(出版先:株式会社秀和システムホームページ)
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/5207.html

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