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めるまが8(2010年12月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田市各課の紹介

(1)政策形成アドバイザーの徒然

確実に存在する「自治体偏差値」
学力偏差値という概念があります。この考えは偏差値を応用した一つであり、学力検査の結果を偏差値に換算した数値となります。そして学力偏差値が一つの基準となり、水準の高い大学に入学できます。昨今では、「偏差値によらない大学選び」などと言われていますが、依然として、学力偏差値をベースとした大学の選択が行われていると思います。
さて、私は講演だったり、職員研修の講師だったり、様々な理由で全国の自治体を訪れます。そして訪問した自治体では、必ず職員と意見交換をしています。その意見交換の過程で、しばしば「自治体偏差値という見えない数値が存在しているのではないか」と思います。昨今では、自治体間で自治体偏差値の格差が進んでいるような気がしてなりません。
例えば、A自治体とB自治体の入庁間もない職員を比較した時、A自治体の職員は偏差値が60くらいであるのに対し、B自治体の職員は偏差値が40くらいに感じる時が多々あります。私が担当する職員研修で「同じ課題」を提示すると、その差が歴然とあらわれます。「同じ自治体職員でも、こんなに差がでるものなのか」と思うことが少なくありません。
この自治体偏差値が、その自治体の政策開発にどのような影響を与えているかは、これから検討していきたいと思います。ただ一つ言えることは、職員として入庁して、訓練していくことで、自治体偏差値をあげていくことができるということです。また、自治体偏差値の中で重要な視点は、一般的な学力ではなく「応用力」にあるということです。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

新たな地域分析ツールとしてのGIS活用の研究
地域主権が推進される中、自治体が地域の実状に沿った独自の施策を展開していくための取り組みの一環として本研究を実施しています。
研究ではまず、社会地図により地域分析を行うためにはどのシステムを選択しどの様なデータを分析対象とすべきか等、今後の方向性を見定めるための調査として、既にGISを政策研究に取り入れている自治体の現状を視察しました。本市と同様に自治体シンクタンクを有する特別区の一つと、同じく東京都内の自治体で、近隣市と共同で政策研究を行っている市を訪問し、社会地図化のメリットや課題等を伺いました。
どちらの自治体も、単なる数字だけの羅列の統計データが、地図上で色分け等により「見える化」することは、地域の特性が非常に分かりやすく、政策立案における基礎資料として有益であることを挙げていました。また、近隣自治体との共同での地域分析は、一つの自治体の枠組みに囚われず、広い視点からその地区の持つポテンシャルを最大限に高めることを目指しており、都市間連携の先進的な試みとして注目される取り組みでした。
(研究員 鈴木政徳)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

実行力のある人物
「入庁間もない自治体職員の能力低下が進んでいる」
(政策研究所政策形成アドバイザーのブログより)
「人づくりの重要性に気づいた自治体が勝ち残る」
(先月号同アドバイザーの徒然より)
これらの言葉を見たとき、入庁10 年目を迎え、研究所に配属となり多少なりとも「人づくり」に関与する立場となった私にはとてつもなく重たい言葉として感じられた。
そんな時、来年1月に戸田ゼミでご講演いただく元文部科学省職員の遠藤洋路さん達が、人材育成等のための会社「青山社中」を立ち上げたことを某記事で知った。Ceo の朝比奈さんは設立にあたり次のように答えている。「仕事で、民間企業にリスクをとって海外へ進出しませんかと勧めているが、自分はリスクをとっているだろうか、と疑問に感じていた。いちど彼らと同じ立場に立ってみないと、何をするにも説得力を持ち得ない。そう思った」記事にはこう続く。「35年ローン、子ども2人、妻は専業主婦、年収800万円の安定を捨てて、未知の世界へ踏み出した」
年齢もあまり変わらない、国と地方で違いはあるが同じ公務員、しかしあまりにも我々と違いすぎる決意と行動力。入庁10年という月日が過ぎたが、今からでも遅くない。改めて理想とする『「知識・見識・胆識」を身につけた人材』(安岡正篤先生)になるよう、今一度気を引き締めなければと感じるのであった。
(主任研究員 山本 哲史)

(4)戸田市各課の紹介

庁内自主勉強会「戸田ゼミ」
戸田市政策研究所では、市全体の政策形成力を高める取り組みの一環として、庁内自主勉強会「戸田ゼミ」を開催しています。この勉強会は、参加希望者を対象にほぼ月1回開催しているもので、課題図書の講読と意見交換のほか、外部の有識者を招いての公開講座や他自治体職員との意見交換など、様々な形式で活動しています。
戸田ゼミのメリットの1つは、職員同士の横のつながりができることです。最近は、業務量の増大などから、普段の業務の中で職員同士が議論をする機会が減ってきています。そこで、様々な部署の職員が集まり、自由に意見交換をすることで、互いの部署での悩みや課題を共有することができます。
政策形成能力の向上!というと、なんだか硬いイメージで参加しづらい・・・と感じている方もいるかもしれませんが(私も以前はそうでした)、実はそんなことはなく、和気あいあいとした雰囲気の中で参加者が自由に意見交換しています。
戸田市役所以外の自治体の方で、ぜひ自治体の勉強会とコラボを企画したいという場合は、ご一報ください。これまでも埼玉県和光市、春日部市、東京都八王子市、栃木県下野市などとコラボを実施しています。
また、戸田ゼミは途中参加、途中退会ともに自由ですので、職員の方で興味がある人はぜひ参加いただき、自身の能力向上のためのツールの1つとして、活用していただければ幸いです。
(研究員 佐藤真由美)

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