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めるまが79(2017年11月10日配信)

掲載日:2018年3月22日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田のここに注目!
(4)戸田ゼミの取り組み
(5)戸田市政策研究所からのお知らせ
~広報戸田市2017年11月1日号に「政策研究所の活動」を掲載しました~

(1)政策形成アドバイザーの徒然

成功の方程式は「地域ブランド」+「セールス・プロモーション」

前回は地域ブランドが一時期のブームで終了したことを述べました。まさに地域ブランドのバブルでした。そして今日では、多くの自治体が新しいバブルに乗っかろうとしています。それは「シティプロモーション」(シティセールス)です。戸田市のように成功した自治体がある一方で、なかなか成果を導出できず苦労している自治体もあります。
既に紹介しましたが、歴史を学ばない人が、同じ歴史を繰り返してしまいます。過去のシティプロモーションの成功と失敗をしっかりと学び、同じ轍を踏まないことが重要です。このままですと、地域ブランドが雲散霧消したように、シティプロモーションの未来はありません。成功の方程式は「地域ブランド」+「シティプロモーション」にあると考えます。
読者が「ある企業は、売る商品がないのに営業活動している」と聞いたら、「それはおかしい」と思うはずです。しかし、この姿は多くの自治体が取り組むシティプロモーションの実態です。すなわち「地域ブランド」という売る商品が明確に決まっていないのに、一生懸命に「シティプロモーション」という営業活動を展開している状態なのです。
民間企業は企業ブランドや商品ブランドを確立してから、プロモーションを展開します。企業が持続的に成長していくためには、まずは自社や売る商品のブランドを構築し、次に実際に販売促進を推進していくという流れを採用します。しかし、自治体の場合はブランドが構築されていない状態(不明瞭な状態)で、プロモーションを進めている事例が多くあります。
これでは成果はあらわれません。その意味で、シティプロモーションの前に、地域ブランドの構築が最優先なのです。ところが多くの自治体が地域ブランドの構築をおざなりにして、シティプロモーションに躍起になっている現状があります。まずは地域ブランドの構築をしっかりと考えるべきでしょう。読者の自治体の取り組みは大丈夫でしょうか。

(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

行政データ貯蔵庫(仮称)の構築に向けて

近年、様々なデータが公開されるようになり、その利活用に関する調査研究を目にすることが多くなりました。公益財団法人日本都市センターの調査結果をみると、政策研究所のような都市シンクタンクの2016年度の調査研究テーマとしては、39団体中8団体において「データの利活用」が取り上げられており、その注目度の高さがわかりました。
このようななか、政策研究所では(1)各部署で保有しているデータ(2)調査結果(3)行政計画―――の3つを集約し、テーマごとに見える化(共有化)することで情報の有効活用につなげていこうと現在動いているところです。
政策の立案時においては、「データ収集」と「データ分析」をしっかりと行うことが重要です。まずは、飽和する庁内データや各種調査結果、行政計画を収集し、「行政データ貯蔵庫(仮称)」をのぞけば政策立案のヒントが見つかるような準備を進めていきたいと考えています。
政策研究所の機能には、政策支援機能があります。職員の政策立案に欠かせないデータや調査結果をわかりやすく一元化することで、職員自らが政策研究に足を踏み入れやすい環境づくりに取り組んでいきます。

(主任研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田のここに注目!

誰もが安心して暮らせるまちを目指して~犯罪抑止に向けた先進的な取り組み~

戸田市では、警察や地域と連携してさまざまな防犯活動を展開しており、2017年1月~8月の人口1,000人当たりの犯罪発生率が、初めて県内ワースト10を脱却しました。今回は、犯罪防止のための戸田市の先進的な取り組みについてご紹介します。
全国でも例を見ない!青色回転灯活動用車両バンク制度
2017年10月に発足したこの制度は、市が車両利用事業者からの車両の入替などの車両情報を、青パト活動のために車両の取得を求める団体等に提供する仲介制度です。これにより、市内の自主防犯活動団体によるパトロールの機会を増やし、更なる治安向上と市民への青パト普及を目指していきます。
振り込め詐欺被害を発生させないタクシー
2017年4月に、市、蕨警察署、埼京タクシー株式会社の三者間で、振り込め詐欺被害の撲滅を目的として「振り込め詐欺被害を発生させないタクシー」の取り組みに関する覚書に調印しました。現在、市内を走行する営業車両で注意喚起の活動を行っています。そして、同年8月には、上記の活動を行っていたタクシー運転手が振り込め詐欺被害を未然に防止することができました。
戸田市では、今後も市民の皆さんが安心して暮らせるまちを目指し、犯罪防止に向けた取り組みを進めていきます。

(政策秘書室 橋田 真由美)

(4)戸田ゼミの取り組み

第5回(10月10日)の報告

第5回では、「シビックプライド(都市に対する愛着や誇り)」について、戸田市流のシビックプライドとは何かを考えるため、ワークショップ形式で意見交換を行いました。
前回の株式会社読売広告社様の講演で、住民の内面的な部分であるシビックプライドを、戸田市としてどのように測定・評価していくかという点に課題があることが分かりました。そこで、今回は(1)戸田市が共感される要素は何か、(2)シビックプライドを醸成するにはどうすればよいか、(3)戸田市流のシビックプライドの指標はどういったものが考えられるか――について話し合いました。
(1)では、交通利便性や都市と自然との調和、住環境などのバランスの良さに共感が集まっているのではないかとの意見が多くあがりました。(2)では、丁度良さを伸ばす、都市としての変化を継続する、イベントへの参加の促進などを通じて醸成していくことが可能ではないかとの意見がありました。これらを踏まえて(3)では、戸田市に転出入する前後の評価、教育レベル(学力テスト)の比較、不満度(満足度)の測定やイベント参加回数の計測などに着目することが効果的ではないかとの結論に至りました。
今年度テーマである「おしゃれなまち」を考える上でのヒントとなったことと思います。

第6回(11月21日)の案内

第6回は、これまでに議論してきた「おしゃれ」や「シビックプライド」を深化させ、(1)戸田ボートコース、(2)彩湖・道満グリーンパーク、(3)笹目川――の「水辺」の資源を活用したおしゃれづくりについて、意見交換をしたいと考えています。

(政策秘書室 有吉 正憲)

(5)戸田市政策研究所からのお知らせ~広報戸田市11月1日号に「政策研究所の活動」を掲載しました~

広報戸田市2017年11月1日号において「“選ばれるまち”を目指して~“共感”を生む政策づくり~」と題して、政策研究所の活動を少し紹介しています。掲載内容については、市ホームページにて確認できますので、ぜひこちらもご覧ください。
(広報戸田市2017年11月1日号)
http://www.city.toda.saitama.jp/koho-toda/171101/pdf/04.pdf

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