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めるまが52(2015年6月10日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

人口を考える「自然増」の視点
人口を考える視点は大きく3点あります。第1に自然動態、第2に社会動態、第3に何もしない、です。まずは自然動態を説明します。自然動態とは「一定期間における出生・死亡に伴う人口の動き」と定義できます。一定期間(多くの場合は1年間になります)において、出生数が死亡数を上回った場合は「自然増」と言います(出生数>死亡数)。逆に出生数より死亡数が多いと「自然減」と捉えます(出生数<死亡数)。
人口が継続的に増加していくためには「自然増」の状態でなくてはいけません。しかし日本の人口は自然減の状態が続いています。日本は2005年に初めて死亡数が出生数を上回る自然減に転じました。その後06年と07年にいったん増加しましたが、2008年からは減少が続いています。そして2014年は約26万人の自然減となり過去最大となっています。今後の日本の自然減の幅は、ますます拡大していくことが予測されています。
自然減を改善するためには、出生数を増加しなくてはいけません。端的に言うと「子どもを増やす」ことになります。子どもを増やすためには、2つの観点があります。第1に、夫婦(既婚者)に現状より「もう一子以上」多く産んでもらうことです。もちろん子どもを希望している夫婦が対象になります。自治体は夫婦に「もう一子以上」多く産んでもらうための事業を取り組んでいくことになります。
第2に、独身者に結婚してもらうことです。国立社会保障・人口問題研究所によれば、夫婦の最終的な子ども数とみなされる「完結出生児数」は1.96人となっています。この数字は、結婚から15から19年の期間の夫婦の平均出生子ども数が1.96人ということです。近年子どもの数が減っているのは、非婚化の理由も一因です。出会いを希望する独身者に対して、婚活支援を進めるのも自治体の一つの役割かもしれません。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

2015年度戸田市政策研究所研究テーマについて
今年度戸田市政策研究所では、次の3つのテーマについて研究活動に取り組みます。
1.「新しいまち」に向けた創造性の検証(2年目)
2.戸田市における20 代・30 代の若年層の居場所-地元志向と都会志向に着目して-(1年目)
3.少子高齢社会への戦略(2年目)
まず1つ目の研究は、2014年度から2年間の研究として実施しています。今年度は、企業間のネットワークづくりや住職近接とコミュニティの状態等を把握するとともに、昨年度からの研究結果を踏まえ、創造性豊かな人たちを呼び込み、市内で継続して活動していただくための施策を研究します。
2つ目の研究は、2015年度から2年間の研究として実施します。家庭、職場・学校とは異なる誰もが立ち入れる居心地よい空間「サードプレイス」の重要性を念頭に置き、1年目では戸田市での生活と消費行動を中心にアンケート調査を実施します。20代・30代が日常的にどのような場所で行動し、居住地や消費空間に何を求めているのかを明らかにしていきます。
3つ目の研究は、2014年度から2年間の研究として実施しています。今年度は昨年度の人口基礎調査結果や本市の地域特性を勘案し、少子社会を乗り切るための有効な施策を研究します。また、本研究は、政策研究所と次長職で構成するまちづくり戦略会議が連携して実施します。
なお、各テーマの取組状況について、今後「めるまが」の中で紹介していきます。
(研究員 長谷川 昌之)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

先月、30歳になった。「30からは転がるように年をとる」とよく言われるが、そうはならないと勝手に意地を張っている。毎年、毎週、毎日変化をつけて生活していれば、なんとなく時間が経ってしまうことはないだろう、と。
でもその割に、2~3年前に何があったか考えてみても、大したことはしていないことに気付く。年を重ねることに対する焦りや悲愴感はないが、別段喜びもない。これってなんとなく年をとっているってことではなかろうか。比較対象が無いことが一因かと思った。将来の自分を具体的にイメージしておけば、その年齢になった時に何かしらの感情が湧くと思う。
昔から具体的な目標や計画を立てることが苦手だった。子どもの頃から夢ばかり見て、目標レベルにまで落とし込む作業を怠ってきた。毎日を充実させてさえいればそれなりの人間になれると思っていたが、それだといつまで経っても達成感が無く、自信が持てないかもしれない。逆に毎日を充実させるために目標が必要なんだと心底実感した。
30歳。3倍とまではいかないとも、あと2.5倍くらいは、元気に、刺激を楽しめる生活を送りたい、なんて思っている。ここらでどっしり腰を据えて『子どもや孫が喜んで会いに来たくなる素敵なおじいちゃんになる計画』を練ってみようか。
(研究員 川田 哲朗)

(4)戸田ゼミの取り組み

第1回(5月29日)の報告
第1回目は、戸田市政策研究所長である山田一彦副市長から「これからの時代に向けて職員に期待すること」と題して、ご講義をいただきました。
市役所の職員は行政のプロです。プロとして恥ずかしくない仕事をするためにも、常に努力を怠らず、自分ならできると自信を持って毎日の職務に励んでもらいたい。また、市民の要求に対して、できないと単に考えるのではなく、どうしたらこの課題等を解決できるのか深く考える癖をつけてほしい。熱意のある人間は可能性から物事を発想する。どうか困難にぶち当たっても諦めないで、自分で限界をつくらずに毎日を頑張っていってほしいと、ゼミ生へ力強いお言葉をいただきました。
副市長からお言葉をいただいたゼミ生の表情はぐっと引き締まり、今年度の戸田ゼミに対するモチベーションがさらに高まった様子でした。
第2回(6月11日)の案内
第2回戸田ゼミでは、研究所の政策形成アドバイザーである牧瀬先生から助言をいただきながら、ゼミ生達自ら今年1年間の活動計画を考えます。戸田ゼミ生は事前アンケートで自身がやってみたいことを事務局に提出しており、アンケート結果を踏まえて議論していきます。オーソドックスな意見ももちろん大切ですが、戸田ゼミだからこそできる視点で考えた面白い意見を期待しています。
日時:6月11日、午後6時から
場所:市役所5階大会議室C
(研究員 柄澤 映)

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