このページの本文へ移動
ページの先頭です。
トップページ > 組織からさがす > 市長公室 > めるまが11(2011年5月11日配信)

本文


めるまが11(2011年5月11日配信)

掲載日:2016年5月24日更新

~今月の目次~
(1)政策形成アドバイザーの徒然
(2)戸田市政策研究所の活動紹介
(3)戸田市政策研究所研究員の徒然
(4)戸田ゼミの取り組み

(1)政策形成アドバイザーの徒然

「住民の福祉の増進」からブレないことが大切
戸田市政策研究所が発足して4年目を迎えました。埼玉県内で初の自治体シンクタンクでしたが、今春には春日部市に「かすかべ未来研究所」が誕生し、三芳町には「未来創造みよし塾」が設置されました。両組織とも自治体の内部に設置された自治体シンクタンクになります。特に三芳町は、戸田市を参考として自治体シンクタンクを設置しました。
戸田市は政策研究所を設置する以前から、神保市長の下でさまざまな取り組みを進めてきました。そして政策研究所が設置された後、その一連の取り組みは加速しているようです。今日では、戸田市に全国のさまざまな自治体から視察に訪れます。ある行政分野においては、戸田市は先進自治体への変貌した(しつつある)と指摘できると思います。
何事もそうですが、追いかけるよりも、追いかけられるほうが大変です。そして戸田市は、間違いなく、これからは追いかれられる立場になります。その意味では、これからの数年間が戸田市にとって大変になるかもしれません。追いかける自治体は、先進事例のよい点を模倣し悪い点は避けることができるため、容易に追いつくことができます。
できることならば、これからも戸田市はフロントランナーであってほしいと思います。また、常に地方自治の原点である「住民の福祉の増進」の実現を目指した取り組みを継続的に実施してほしいと思います。この「住民の福祉の増進」からブレないことが、戸田市をフロントランナーであり続けるための要諦であると確信しています。
(政策形成アドバイザー 牧瀬 稔)

(2)戸田市政策研究所の活動紹介

「若さと活気のまち戸田」が超高齢社会に立ち向かう
戸田市の平均年齢は県内で一番低い39.2 歳(2011年1月1日現在)です。
また、人口減少時代にあっても子育て世代を中心とした人口流入が進んでいます。しかし、2035年には現在の35歳から39歳までの階層が約3割減少し、60歳から64 歳までの階層が約6割増加すると推計されています。2005 年比の老年人口増加率は、国の45.1パーセントに対し戸田市は149.2パーセントであり、全国で第10 位にランキングするほど極めて急速なスピードで高齢化が進展すると推計されています。
このため、政策研究所では2年間にわたり急速な高齢化が戸田市へもたらす影響と対応策について、プロジェクトチームを設置し研究を進めてきました。
研究成果の詳細は市のHPにアップする最終報告書をご覧いただければと思いますが、本研究により、2035年までの老人福祉施設の必要数・建設運営手法・形態についての提言や、今後、高齢福祉施策を講じていく上での貴重な資料が集積できました。また導出された研究成果は、地域ぐるみによる高齢者支援システムの構築や、福祉と保健のさらなる連携強化による健康寿命の延伸が期待されます。
プロジェクトチームの事務局を担当した私も2035 年には高齢者の仲間入り。2年間の研究を終え安堵するとともに、本研究の効果を大いに期待しています。
(主任研究員 梶山 浩)

(3)戸田市政策研究所研究員の徒然

震災を機に
東北関東大震災から2カ月が経過しようとしている。本市では目立った被害はなかったものの、早い段階から災害対策本部を設置し、姉妹都市(福島県白河市)をはじめとした被災地への支援、避難者の受け入れなどの対応をしてきた。全国的には、総務省が自治体間支援のスキームを作成し、全国知事会、全国市長会がマッチングを行い、被災自治体への職員の派遣、物資、義損金支援も機能した。しかし、この間多くの自治体で、首長の判断による迅速な支援が行われてきたことがたいへん印象深い。首長のトップダウンが有効に機能したということだろうか。
さて、東日本大震災を機に、国では中央防災会議において防災基本計画の抜本的な見直しが検討されている。本市の地域防災計画についても、震災を通じて様々な課題が見えてきた。現在、震災の対応から計画を再検証し課題の抽出を行う作業を始めている。
震災の復興はまだまだこれからである。明日、市内の環境衛生、建設事業者等民間の協力を得て、市民ボランティアも含めた支援隊が石巻市へ出発する。これには、研究所の研究員も1名加わっている。来週には、全国市長会を通じた被災地への職員派遣も始まる。連休中にはボランティア職免を利用し、現地に入った職員もいるようだ。どれも被災地への支援に向かうわけだが、現地を経験したこれら職員の力は、今後本市の防災計画の再検証にあたって活かされることとなると思う。
(主任研究員 山本 義幸)

(4)戸田ゼミの取り組み

今年度よりこのコーナーでは、政策研究所が事業として取り組んでいる庁内自主勉強会「戸田ゼミ」の取り組みをご紹介します。
戸田市政策研究所では、市全体の政策形成力を高める取り組みの一環として、庁内自主勉強会「戸田ゼミ」を開催しています。この勉強会は、参加希望者を対象に月1回開催しているもので、課題図書の講読と意見交換のほか、外部の有識者を招いての公開講座や他自治体職員との意見交換など、様々な形式で活動しています。
今年度の戸田ゼミは、5月から2月までに全9回の開催を予定しています。
5月20日の第1回目では、戸田ゼミの座長であり、研究所の政策形成アドバイザーである牧瀬先生から「選ばれる自治体とは」と題して、ご講義いただきます。戸田ゼミが設立されて4年目を迎え、継続参加者は政策形成能力向上のためのインプット・アウトプットを一通り経験し、新規参加者のよい手本となることが期待されます。また、この連鎖反応が戸田市全体の政策形成力向上につながると思っています。
この戸田ゼミでは、他自治体職員の方との交流の場としても機能しており、参加を募集しています。ご参加を希望される方は、お気軽にご連絡ください。また、他自治体で実施されている自主勉強会とのコラボレーションも実施していますので、お気軽にご相談ください。ご連絡お待ちしております。
(主任研究員 山本 哲史)

ご意見をお聞かせください
お求めの情報が十分掲載されていましたか?
掲載情報について
ページの構成や内容、表現は分かりやすいものでしたか?
ページ構成、内容について
この情報をすぐに見つけることができましたか?
情報の見つけやすさ
(注釈1)いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
(注釈2)ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。

ページトップへ